第31話 ページ34
−−オクタヴィネル寮にて−−
前寮長「…！？
おいサシャ、何だその小汚い雑巾のような格好は！？」
ここの人間ってそして思いのまま言葉をかます奴が多いんね
嘘ばっかり言ってどれを本当の言葉か見極めなあかんのよりはよほどマシやけど、これはこれでどうなんやろ
『いんや〜、実は雑巾の水ぶっかけられてなぁ
誕生日とちゃうのにちょっとしたサプライズやったわ
けど臭うから、風呂借りてもええ？』
けど努めて明るく振る舞って、何事もなかったようにウチは流していく
前寮長「むしろ早く入って来い
他の寮生に不愉快な臭いをばら撒くな」
『おおきになぁ』
こうやって笑って何も嫌な事なんてなかったって事にすれば、どんな思い出も笑い話やって事で良くなるやろ？
それでええんよ、この世は笑いで溢れてる方がきっと幸せやから
『ふぅ…』
そう言って1人制服を脱いで風呂に入る
明日の制服どないしよ、ジャージで授業受けとったら怒られるんやろか
にしても風呂がここは立派やね
シャワーはちょいと使いづらいんやけど、バスタブがやけにしっかりしとるんや
頑丈そうで、そしてどこの高級住宅や言いとうなる立派な大きさや
絶対にやらんけど、簓と盧笙とウチの3人で入っても狭ないんとちゃうんか思うくらいに立派やで
そんな事を勝手に思いながら身体を清めていく
『…もうええか』
一通り身体を清めて、上がって寮服のカッコええスーツでも着たるか思てシャワーのカランを捻って止めて風呂を出る
アズール「…！！」
『…？』
そして風呂を出た先で、また見知らぬ誰かに初めて出会う
何ややけに驚いてるな思て、目の合うその子に自分も目を向ける
綺麗な顔してる眼鏡の男の子やな
『…空いたで？
風呂入りに来たんやろ？』
あっけらかんと答えたら、その子は信じられないものでも見るような目でウチを見る
アズール「…」
そして少し黙った後に、やがて口を開けてこう言う
アズール「…く…」
『…うん？』
アズール「…ッ…
服を着なさいッ！！」
ウチはその大声に、耳が割れるんとちゃうかと思て頭抑えてた
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ユウ(プロフ) - どんさん» どん様、コメントありがとうございます。本日イメージイラストをアップロード致しました。概ねこのようなキャラデザインであると思っていただければ幸いです。 (2021年7月26日 21時) (
レス) id: 8279a81388 (このIDを非表示/違反報告)
どん - 夢主人公のイメージイラストが見てみたいです (2021年7月26日 7時) (レス) id: 2a665cb182 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユウ | 作成日時：2021年7月24日 21時
