第16話 ページ19
左馬刻side
左「…っつってもよ」
とはいえ俺はそもそも今の簓がどこでどう生活してるかなんざ知らねぇ
病院と言われてもどの病院当たれば良いかなんて知らねぇ
ヤクザが突然病院に押しかけて見舞いに来たって言ったって周りの連中が言う事を聞いて懇切丁寧に簓の居場所に連れて行くともこれっぽっちも思っちゃいねぇ
行けっていうならどこの病院当たれば良いかくらい説明しろや、とこの場にはいない乱数に悪態を吐く
左「…？」
再び誰かから電話がかかって来る
今度はよく知らない電話番号で、どこぞのクソみてぇな連中からわざとイタ電でもかけられているのかと舌打ち混じりに電話に出る
左「…誰だよ」
零「ヨコハマディビジョンの碧棺左馬刻君の電話で合ってるかな？」
出ると電話の相手はオオサカの3番手の厳つい顔したあの男だと声で分かる
ディビジョンラップバトルが最近あったが故に聞き慣れた声で俺の方も判断が早かったのだ
左「あ？…何で俺様の電話の番号知ってやがる」
零「それは企業秘密ね
…簓の居場所、探してるんでしょ？」
左「…！！」
その一言で俺はこの一連の流れは用意されている状況にあるのだと察していく
左「…何でそれを知ってるんだよ」
零「天谷奴零に知らない事なんてないのさ
地図送るからオオサカまで足を運んでくれると嬉しいんだけど
どうせ暇でしょ？」
言うと電話の相手−−天谷奴零は一方的に電話を切って、俺の電話番号宛に地図の載せられたショートメールを送ってきやがる
要は本人確認のための電話なだけだったっつー話だ
にしてもこれは一体何なのか
乱数と天谷奴零がきっとグルである事は掴めるにせよ、まるでこの状況の意味が理解できねぇ
まるで伝言ゲームのように、俺に言葉だけを伝えるだけ伝えて自分は全ての答えを知っているような奴らに、俺は駒みたいに扱われ遊ばれているんじゃねぇかと少しの嫌気を覚える
左「チッ…」
舌打ちを一つして、とはいえ中途半端に巻き込まれたこの状況をそのまま放置するのも癪で、俺は動かされるままオオサカに向けて移動を始める事にしていた
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ユウ(プロフ) - どんさん» どん様、コメントありがとうございます。本日イメージイラストをアップロード致しました。概ねこのようなキャラデザインであると思っていただければ幸いです。 (2021年7月26日 21時) (
レス) id: 8279a81388 (このIDを非表示/違反報告)
どん - 夢主人公のイメージイラストが見てみたいです (2021年7月26日 7時) (レス) id: 2a665cb182 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユウ | 作成日時：2021年7月24日 21時
