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VII ページ7

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快晴だと思っていたが、空は重くて今にも私を押し潰してしまいそうだった。
雨も降ってきたし、店の前を通る人も少なくなったので、早いけど店仕舞いにしよう、そう人がいなくなった店内を見渡し判断したらしい。

早めに上がるのならお金は少なくて構わない、そう言ったのだかそんなに貧乏じゃないよ、と笑って傘を私に渡したおばあちゃんは、やはり良い人だ。地方から、母と父を残してここへ来たので、ここでの両親は勤め先のおばあちゃんとおじいちゃん。


「お先に失礼します、表は鍵閉めちゃいますね」

「ありがとね、気をつけてお帰り」

そう言って、傘を開いてから店の表の扉を施錠した。鍵はポストに入れるだけで良いと店主が言うのでそれに従うまでだ。時々、防犯が甘いのではと思ってしまうが。



「ねぇ、お姉さん」


「え?」

下に溜まった水たまりを見ながら、スーパーまでの道を歩いていた時だった。綺麗な鏡のように私を映し出す小さな湖は、歩くと波打ってぴちゃんと音を立てる。そうやって楽しんでいると、サーモンピンク色した綺麗な髪が映った。



「この辺にさ、ガールズバーってある?」

「がーるずばぁ…」

素っ頓狂なことを言い出したな、と思ったのが顔に出ていたのか「人探しだよ」と少し怒った顔して否定された。
ガールズバー、とは言われてもかぶき町にはそんなもの数え切れないほど存在するであろうし、名前も知らないガールズバーで働く知人ってどういう関係なのだ。

そもそも、この人は地球の人なんだろうか。サーモンピンク色したビビットな髪は三つ編みにまとめられていて、空を捕まえてパレットに広げたような透明感が強めの青い瞳。それに加えて、中国系の服装をきて番傘をさしている。にこにこと笑うその笑顔は、どんな意味が込められているのだろうか。


「さぁ、あまり詳しくないですし。ごめんなさい」

「あ、いいの。でも気をつけてね。」

「え?」


よく分からないことばかり話すこの男はきっと天人だ、言葉が通じていないのだろうか。話は成り立っているものの、彼の解釈の仕方はご存知はない。
それに、




「駄犬の匂いがするから。」



なんて、なんのことを指しているのかさっぱりだった。


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湯木(プロフ) - ゆうひさん» 返信有難うございます( ;; )本当の事ですよ!この小説の設定が私の性癖に刺さりすぎて辛いです.......季節の変わり目で風邪の引きやすい季節になってきているのでゆうひさんのお身体に負担がかからないぐらいで更新頑張ってください!応援してます! (2019年5月24日 23時) (レス) id: 8f94a810be (このIDを非表示/違反報告)
ゆうひ(プロフ) - 湯木さん» 飛んできてくれてありがとうございます~!!私が銀魂夢を書き始めた頃からお世話になってる愛しのお友達ちゃんです笑エモさを感じてくれてめちゃくちゃ嬉しいです~!!!!ワー!!本当のことならば幸せです… (2019年5月24日 0時) (レス) id: cee43a9737 (このIDを非表示/違反報告)
湯木(プロフ) - 堕天使さんの所から飛んできました!堕天使さんの作品を読む前に題名が目に付いて後で読もうと思っていたのですがまさか堕天使さんのお友達だったとは!!ほんとにエモくて死にそうです.......。類は友を呼ぶって本当なんですね! (2019年5月24日 0時) (レス) id: 8f94a810be (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆうひ | 作成日時:2019年5月19日 23時

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