オーディション ページ35
啓「さて。予告した通り、本日定期演奏会に向けてのコンマスオーディションを執り行う。」
「はぁー!緊張する!」
「でもやっぱり今年も麗華さんかな。」
「多分ね...」
ついにオーディションの日がやってきた。
ヴァイオリンパート以外でも席順を決めるオーディションがあり ここで高く評価された人は前線、つまりお客さんに近い席に配置される。
龍「亜嵐のことも解決して、すっきりしたし。
今日は全力で演奏しようや!」
隼「そうだね!」
涼「頑張ってね〜」
『何言ってんの、涼太は?』
涼「俺ピアノで配置決まってるから、オーディションなしで最前線♪」
玲「ふざけんなっての。」
亜「まぁまぁ、涼太だってオーディションないからって気抜くなよ。」
涼「そんなのわかってるって。」
裕「そんな余裕見せとる亜嵐くんもほんまはやばいんちゃうん?」
亜「あ、わかる?」
『もう!しっかりしてよ!』
亜嵐が戻ってきて皆は本調子に戻り、今日も絶好調。
絶対にコンマスとってやる。
啓「じゃあ呼ばれた部員は隣の教室に入って演奏しろ。終わったやつから戻ってもらって結構だ。
席順で最初は如月、最後はAだな。」
『A...?』
急に下の名前で呼ばれてドキッとする。
あれ?私先生に名前言ったっけ?
いやいや、今はそんなこと考えてる場合じゃない!
集中するんだ!私ならできる!!
そうやって自分に言い聞かせていると、いつの間にか私の番になった。
『失礼します。』
啓「もう最後か。」
『先生に私の演奏はあの程度じゃないってとこ、見せてやりますよ。』
啓「そうか、ちなみに言うと如月は今日絶好調のようだったぞ。」
『私にプレッシャーかけてるつもりですか?』
啓「さぁな。」
『無駄ですよ、コンマスは私がなります。』
啓「自信があるやつは嫌いじゃない。」
先生はその整っている少しいじわるな顔でニヤリと笑った。
緊張させようとしてるのかもしれないけど、逆にやる気出てきちゃった。
絶対伝えてみせるんだから。
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あおい(プロフ) - 早く見たくなりました (2019年6月19日 1時) (レス) id: 295447971a (このIDを非表示/違反報告)
いくら(プロフ) - ゆーしゃんさん» ありがとうございます。頑張ります! (2019年6月18日 14時) (レス) id: acf637b564 (このIDを非表示/違反報告)
あおい(プロフ) - 早く見たくなりました (2019年6月18日 12時) (レス) id: 295447971a (このIDを非表示/違反報告)
ゆーしゃん - すごい面白いです!更新頑張ってください!! (2019年6月17日 22時) (レス) id: 579758a02c (このIDを非表示/違反報告)
いくら(プロフ) - あおいさん» ありがとうございます!更新頻度は低いですが、これからもよろしくお願いします。 (2019年6月16日 22時) (レス) id: acf637b564 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いくら | 作成日時:2019年5月15日 22時