志 麻 カ レ シ .

う し さ せ . ページ9

今日は浦島坂田船五周年記念である

今思えば色々あったなぁなんて


微笑ましいことだが少し胸が痛む


視線をずらすとみんなでゲームしている風景


「ほんとマリカは得意だから」

「強いよなぁうらさん」

「センラはゲームなんかしませんからね、しゃぁないです」

『ゲームとかやらないよね』


うらたさんと坂田とセンラさんとAが賑やかにマリカをやっている


今までこのメンツでやってきたのはみんなのおかげであり、俺が居なくてもこうなっていた

なら俺じゃなくてもいいんじゃないか？


そんな考えが頭を浮かぶ

来ました志麻のネガティブ期


「はぁ…」


つい溢してしまった溜め息


四人の視線が俺に集まる


『どうしたの？』

「相談あるなら言ってみ」


うらたさんが優しい笑顔で俺に聞いてきた

言おうか迷っていると、センラさんが口を開いた


「どうせまたネカティブ期でしょ？A言ってやり？」

『志麻くんだからここまで続いたんだよ』

「そうだよ、まーしぃだからだよ！」


Aと坂田が俺に寄ってきてそう言った


やばい、泣きそう


「お前は一人じゃねぇよ、志麻くんの男らしいさはここの奴等じゃ叶わねぇもん」

「うらさん…」


真剣な顔して言うから心に来てしまった

じわじわと目尻が熱くなる


『志麻くんだから好きになったんよ』

「泣かせに来てるやんか」


トドメの一言を聞いた瞬間溢れる涙


ぎゅぅ、とAが抱き締めてくる

優しく抱き返すともっと強く抱き締めてきた


「お前らが癒しやわほんま」

「ははは、それは言える」


いつまでもこんな関係が続けばえぇなぁなんて


『さ、志麻くんもやろ！！』

「え〜？勝ってえぇの？」

「はっ、マリカは俺が強いぞ」


ぎゃぁぎゃぁ煩い五人だけどここが俺の居場所らしい


『ここも志麻くんの居場所』


ばっと腕を広げるA


「せやね」


もう一回抱き締めると嬉しそうに笑った

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