【銀魂3z】一歩進んで立ち止まる。【坂田銀八】

家族 ページ11

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そして時は流れ、放課後。


面倒だな、とか思ってしまう自分を抑えつつ国語準備室へと向かう。


何を言われるんだろうか。

怒られる？それとも嫌がらせのこと言われる？それとも成績のこと？


さっぱり見当がつかず、頭を悩ませながらも足を進める。




( 何かやらかしてたらどうしよう )






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【銀八先生 side】




放課後に来いと呼び出しておいた奴が、やっと来る。



ガラガラ、と少し古ぼけたドアを奴が開ける。



「こ、こんにちは。何か御用でしょうか、、」





「–––––––––––遅え！！何分待たせる気だあほ」




「いや全然普通だと思いますけど！？」



「俺はなァ、1分も無駄にはしたくねえんだよ」



「ジャンプ読むためですよね」



「…」





当たりか、とにこっと微笑む悠河は何だか可愛く見えた。



いや、気の所為だろう。




「先生、話って何ですか」



「…いや、」




( 言うと決めたからには言わなきゃなんねェな )






「…お前ェの親御さんがな、逃げたそうだ。お前を置いて」




目を見開き、一瞬悲しそうな顔をした。




「そう、ですか。…家はどうなるんですかね？」



「もう売ったそうだ。––––––つまり、お前には住む場所がない」




はっきり、言い過ぎただろうか。





「昔から私のことなんて興味無かったんだと思ってました。



いつか捨てられるんだろうなって。まさかこんな早いとは。…なんで、涙が、、」




俺はとっさに、悠河を抱きしめていた。






「大丈夫だ。金もある。だから、」









「–––––––––––––––––…俺の家の住め。一緒に住もう」

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