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二人の様子を見ると、どうやら困っているようだった。
主に、新八くんだけど。
しかしかわいい二人にそんな顔をされたら、放っておけるわけもなく。
「……私で良ければ、仕事終わり次第様子見に行きましょうか?」
「ええ!……でも悪いですよ、」
「それがいいネ!私たちは仕事が遅くなりそうアル。銀ちゃんの看病なんて面倒臭くてやってらんないネ」
「絶対後者の理由でしょうが」
「…私も心配だし、何かできることがあれば」
「…ほんとにいいんですか?Aさんも疲れてるのに…」
「気にしないで、好きで言ってるだけだから」
「え?銀ちゃんのこと好きアルか?」
「えっ!?」
「神楽ちゃん、今のはそういう意味じゃないってば…」
神楽ちゃんの言葉にびっくりしすぎて、まるで肯定するかのように動揺してしまった。
新八くんがすみません、と眉を下げる。
神楽ちゃんは、ちぇ、とつまんなそうにしているけれど、私は気が気でない。
「じゃあ、お願いします…」
「うん、任せて!」
「襲われないように気をつけるヨロシ」
「こら、神楽ちゃん。そんなこと言ってないで行くよ」
「A、またネー」
「ふふ、またね、お仕事頑張って」
「Aもナー」
ひらひらと手を振って歩く背中を見つめる。
本当に、新八くんは神楽ちゃんの保護者みたいだ。
二人は本当にかわいい。
「屁怒絽さーん、今日…」
銀時さん、大丈夫かな…?
何を買っていこうかと考えているうちに、あっという間に日は傾き始めていた。
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日向(プロフ) - 由菜君さん» わああ嬉しいです…!!!キュンキュンして頂けて良かったです!ありがとうございました…! (2021年2月12日 13時) (レス) id: 518bab79dd (このIDを非表示/違反報告)
日向(プロフ) - 381さん» そう言っていただけてとっても嬉しいです!!こちらこそ素敵なコメントありがとうございました…! (2021年2月12日 13時) (レス) id: 518bab79dd (このIDを非表示/違反報告)
由菜君 - めちゃくちゃキュンキュンしました、、!すっごく良かったです! (2021年2月9日 21時) (レス) id: dc79ac4bfc (このIDを非表示/違反報告)
381 - 神楽ちゃんがおもしろくて、、、一気に読ませていただきました!とっても素敵な作品をありがとうございますッ! (2021年1月25日 21時) (レス) id: 664ca7d814 (このIDを非表示/違反報告)
日向(プロフ) - Kさん» まさにそういったものが描けたらと思って作った作品なので、そう言って頂けて本当に本当に嬉しいです…!ドキドキさせられて良かったです!こちらこそこの作品に出逢って頂いてありがとうございました…! (2021年1月23日 22時) (レス) id: 518bab79dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:日向 | 作成日時:2020年11月1日 19時