ろくじゅうに ページ13
彩side
「“smile”か……」
「てか、めっちゃスゲェな」
皆が感想のような独り言を、この本人の前で言っている。
流石に恥ずかしい。
まぁ私が“smile”だって言うなんてできないからしょうがない。
とその時、丁度書斎のドアにノック音が響いた。
同時に島崎さんが顔を出してこう言った。
「立花さんにお電話です」
え、私?
もしかして…………
「親戚だとおっしゃってましたよ、確か…うらたさんという方です」
私は直ぐ立ち上がって、電話を借りた。
「代わりました、うらたさんですか!?」
「あ、彩だよな?今大丈夫か」
私は勢いで電話を取ったものだから、皆が居ることを忘れていた。
そして自分に視線が集まっているのにも気付いた。
聞かれたらいけない話かもと思い、私は急いで書斎を出て、廊下に立つ。
「大丈夫です、どうぞ」
電話の向こうに話し掛けると、直ぐに返答が来た。
「何か見てないから俺も分かんねぇけどさ、」
いきなり何のこと?
「お前の部屋からずっと何かの通知音が聞こえるんだ」
はあっ……!?
「どういうことですか!?」
「俺も知らないって。見ていいなら部屋入って見るけど、何か分からないから自分で見た方がいいと思って」
うらたさんに冷静言われて、感情的になっていた自分が落ち着くことができた。
「でも音がずっと聞こえてるんだ。普通にフォローとかの通知だったら良いけどさ、もっと大事なことだったらと思って」
感謝しなきゃ……わざわざ電話までして貰って申し訳ない。
もし大事なことだとしたら、一体何?
考えても分からなかったので私は帰宅することにした。
………と言うより何故に若武の家の番号を?
「突き止めたんだ、凄いだろ」
いや、自慢気に言わないでよ!
「ま、出来たら早く帰っておいでってこと。じゃーね」
「わざわざありがとうございました!」
電話を切って、私は書斎に戻った。
「ごめん、用事出来て帰らなきゃいけないの」
そう告げると皆は優しいからOKしてくれた。
鞄を掴んで部屋を後にした。
一瞬、黒木くんの目が光ったような_____
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキーアルファベット
X
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした!
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死にたいちゃん - 完結おめでとうございます!このお話とっても面白かったです。 (2023年4月24日 2時) (レス) @page42 id: ec2e3f42a6 (このIDを非表示/違反報告)
諸星 - 完結おめでとう!いい感じに最後終わっていて凄いと思ったよ!めっちゃ面白かった! (2023年4月6日 13時) (レス) @page42 id: b53e3a470f (このIDを非表示/違反報告)
CIEL☆(プロフ) - くうさん» いえいえ大丈夫ですよ◎ 閲覧ありがとうございました! srrさん推しですかね、? そんな風に言っていただけて幸いです。 ありがとうございました! (2020年5月15日 22時) (レス) id: 6daf1523f9 (このIDを非表示/違反報告)
くう - ごめんなさい前に読んだときめちゃ面白くて興奮してたので変なコメしてしまいましたすんません↓(´・ω・`) (2020年5月15日 21時) (レス) id: 3b96f8a338 (このIDを非表示/違反報告)
くう - あああああああああやばいいいいいいいいSらるさんだあああああああ (2020年5月15日 21時) (レス) id: 3b96f8a338 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:CIEL☆ | 作成日時:2019年3月18日 19時