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それからの毎日というものは、
あまりにも目まぐるしくてキラキラしていた。
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朝目が覚めてリビングに行くと
おはよう、とこちらに笑いかける坂田さん。
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女の子ってどんな朝ごはん食べてんの?
やっぱ意識高めにフルーツとか?
てかAちゃんって朝はご飯派?パン派?
と朝からマシンガントークを繰り広げている。
朝から元気だなあ、と
低血圧の私はそんな坂田さんを眺めていた。
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「Aちゃん?もー聞いてるー?」
問いかけへの答えが返ってこないことに
若干不貞腐れ気味な坂田さん。
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『あ、すみません。朝はパン派ですかね?』
「なんで疑問形なーん!どっちも好きってこと?」
『うーん、まぁそうと言えばそうなんですけど』
「………はっ!まさか!」
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『朝食べない派です。』/「朝食べへんの?!」
これまた綺麗に重なって、
少し笑ってしまった。
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朝食べへんかったら元気でえへんやん!とか
健康に悪いでー?!とか
お母さんにみたいなことを言う坂田さん。
『朝食べると体調悪くなりません?』
「えーーーーそうなんかなぁ?体質?」
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気持ち悪くなってまうなら
無理に食べんのもしんどいよなあ…と
こちらへ気を利かせてくれる。
最高の旦那か、オイ。
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『でも、坂田さんとなら、朝ご飯食べられる気がします。』
「えーーー?!ホンマに?めちゃくちゃ可愛いこと言うてくれるやん……… 」
何の気なしに口からこぼれた言葉は
少し恥ずかしいものだったけど
何それ…なんて引かずに可愛いと褒めてくれる
坂田さんは間違いなく世界一の推しだ。
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純白 - めちゃめちゃに好きです。続き楽しみにしてます。頑張ってください (12月28日 18時) (レス) @page32 id: cf53fa4fa8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:やまだ | 作成日時:2023年7月4日 4時