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お母さんの勢いと坂田さんの押しに
のせられるがまま、引越しの日を迎えた。
「いい?ちゃんと優くんの言うこと聞くのよ!急にこんなことになってごめんなさいね〜!優くん、この子結構ワガママだけど、ホントに良い子なのよ。よろしくお願いね。」
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………わぁ、すっごい早口で喋ってる。
急にこんなことになってって
ほとんどお母さんが決めたみたいなもんなのに!
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「はい!ちゃんとAちゃんを幸せにします!」
『……ん?!坂田さんそれはおかしいですよ』
「え?ほんまに?おかしい?」
結婚の挨拶しにきたカップルか!とは
流石にツッコめなかった。
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『不束者ですが、宜しくお願いします。』
「Aちゃんカタいって〜!!!笑」
何がそんなにおかしいのか、という位に
坂田さんはケタケタと笑っている。
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「これからよろしくな?Aちゃん。」
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先程の可愛らしい笑顔はどこへやら、
急に真面目な顔になって
よろしくなんて言うもんだから、少し照れた。
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あぁ、本当に夢じゃないんだ。
私推しとひとつ屋根の下で一緒に暮らすんだ。
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全っ然頭追いついていかないんだけど……
これから大丈夫かな。
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純白 - めちゃめちゃに好きです。続き楽しみにしてます。頑張ってください (12月28日 18時) (レス) @page32 id: cf53fa4fa8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:やまだ | 作成日時:2023年7月4日 4時