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『 …はい?なんて言いました?』
美味しそうに食べる坂田さんを見ながら
ぼーっとしていたら急に落とされた爆弾。
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「やからぁ!今度皆でご飯でも行って
その時にAちゃん紹介させて?」
…………ん?
何を言ってるのこの人は
『皆とは…えーっと、つまり、その、』
「うらさんと志麻くんとセンラ」
…………ん?
私がおかしい?
坂田さんがおかしい?
……………うん!坂田さんがおかしい!
『何言ってるんですか?私リスナーなんですよ?crewなんですよ?』
この人は一体危機感というものを
どこに置いてきたんでしょうか神様。
さすがに身の程はわきまえてる、
急に義理の妹になったってだけでも身に余るのに
他のメンバーの皆さんに会う?
いやいやいやそんなこと許されない。
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『いや、ダメでしょう!そんなの!』
「えーーーー!なんでぇ?!」
『ただのリスナーなんです私は!』
「でも今日から俺の妹やんか。」
真面目な顔でこちらを見る坂田さん。
「どうしてもあかん?俺は紹介したいのに?」
そして大きな瞳をうるうるさせて
こちらを見つめる。
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自分の武器が何かって分かってんな…
さすが私の推し。
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めちゃくちゃ考えた結果。
『いや、ダメです。会えません。』
「いやそこはオッケーするとこやん!」
『ダメ!!!!』
私が何度断ろうと
えーなんでよー紹介させてよー、ひどいー
って駄々をこねる31歳児。
この人なんでこんなに可愛いんだ。はぁ。
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純白 - めちゃめちゃに好きです。続き楽しみにしてます。頑張ってください (12月28日 18時) (レス) @page32 id: cf53fa4fa8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:やまだ | 作成日時:2023年7月4日 4時