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「 さ…かたさん……
……ごめんなさい起こしちゃいましたね。」
あっっっっっぶない。
寝起きの推しの可愛さがあまりにも爆発的で
言葉を失いかけた。
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「お友達の推しのイベントに付き添いで
お邪魔してきます。もしかしたら少し
遅くなるかもしれないんですけど…… 」
別に、坂田さんじゃない推しがいるんですって、
そう言ってしまえば良かったのに。
あくまでも付き添いなのだと強調してしまう
私は全然坂田さん離れ出来なさそうで
ため息をついてしまいそうだった。
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ひよちゃんを待たせているので
あんまり長くも話せない!と思って
坂田さんに では、行ってきますね!と
声をかけてお家を出た。
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「 ………俺だけじゃなかったん。Aちゃん。」
ひとりぼっちの部屋で
坂田さんが呟いた言葉を、抱えていた感情を、
私は知らなかった。
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「ひよちゃん!ごめんお待たせ…!!」
お家を出て駆け足で向かった先には
可愛らしい緑のワンピースに身を包むひよちゃん。
「あ、A!全然いいんだよ〜、そんな待ってないし!」
この子はどこまでも優しいなぁ、本当に。
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「ひよちゃん、牛沢さんカラーなんだね!
すっごく似合ってて可愛いよ。」
私がそう言うと
「Aだって〜!ちゃっかりキヨカラーじゃん?
めちゃくちゃ似合ってるよ、可愛い!」
とひよちゃんから言われた。
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そうだった、坂田さんとキヨさんって
イメージカラーまで同じなのか。
私は坂田さんの影響で
赤色のお洋服が無意識に増えてしまっていた。
今日、特に何も考えずに着てきた服も無論、
赤色がメインのセットアップのお洋服で。
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「あ、そ、そうなんだよ、キヨさんのために…
赤色着てきちゃった。なんか照れるね。」
まずは意識から、なんて思って
キヨさんのためのお洋服であることにしておいた。
……なんだかちょっぴり複雑だけど。
………これでいいんだよね。
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純白 - めちゃめちゃに好きです。続き楽しみにしてます。頑張ってください (12月28日 18時) (レス) @page32 id: cf53fa4fa8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:やまだ | 作成日時:2023年7月4日 4時