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死柄木さんは朝食を買いに外に出ていたようでその後コンビニに立ち寄った。ついでに私の分まで買ってくれた。
そういえば敵の人たちってどこからお金を手に入れてるんだろうか。
「帰るんですか？」
「あぁ、すぐ近くにアジトがある」
死柄木さんに言われるがままついて行く。辺りを見回すとよく見ればここらはいわゆる夜の街らしい。
居酒屋、バー、麻雀、カラオケ、スナック、大人のお店などなど…目に入る看板はどれも新鮮だった。
なるほど、どうりで酔っ払いがいたわけだと納得がいく。
見慣れぬ景色にキョロキョロしているとそれに気づいた死柄木さんに"ガキにはまだ早い"と言われてしまった。
「そういう死柄木さんはおいくつですか？」
「20」
しっかり成人していらっしゃった。でも思ったほど年上でもない。私と4つしか変わらないじゃないか。
成人してるなら死柄木さんはここらへんのお店行くのかな、なんて考えたけどいまいち想像ができない。うん、行かないだろうな。
路地裏に入ってしばらくすると、廃ビルのような廃れた建物の裏口から内部に入っていく。建物内も明かりは少なくて、転ばないように慎重に細い廊下を歩く。
死柄木さんが突き当たりの扉を開くと、カランコロンと心地の良い音が鳴った。
「おかえりなさい死柄木弔。遅かったですね」
「あぁ、犬拾ってきた」
「犬…！？何をしているんですかあなたは！今日はそれどころでは…」
「お、おはようございます」
死柄木さんの背中から顔を出すと、そこは薄暗い隠れ家のようなバー。
そしてバーカウンターの中には、USJで見た黒いモヤがマスターのような服を着てグラスを拭いていた。
「黒霧さん、ですよね？」
「…はい。死柄木弔、こちらの方は？
「USJで俺を庇ったガキいただろ。こいつだよ」
「あの時の！？どうしてまたここに」
入り口で立ち往生している私をよそに、死柄木さんはカウンター前の椅子に座って先ほど買ってきたサンドイッチを開けている。自由か。
「なんと説明したら良いのやら…とりあえず、犬塚Aです。雄英辞めてここに来ました」
「それは…きっと複雑な事情があるのですね。とにかくお掛けになってください」
「あ、ありがとうございます」
「黒霧、水」
マイペースにサンドイッチを頬張る死柄木さんに、黒霧さんはため息をつきながらグラスを用意しはじめた。
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さかさま(プロフ) - まぶぴちょこさん» わー！とても嬉しいお言葉です！励みになります！ありがとうございます^^ (2021年12月29日 16時) (
レス) id: 24f9a11766 (このIDを非表示/違反報告)
まぶぴちょこ(プロフ) - この話めちゃくちゃ好きです！！続き楽しみにしています！更新頑張ってください！ (2021年12月29日 9時) (レス) @page45 id: 045921842f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さかさま | 作成日時：2021年12月24日 17時
