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Case36 ページ38

『もう、戻って来ないって言ってなかったっけ』

「俺だって驚いてんだよ………!!」


ベルツリー急行の一件があり、

その埋め合わせがしたいと、

鈴木財閥のご令嬢である園子ちゃんは、

蘭ちゃんとパパさん、コナンくん、そして私を伊豆高原の別荘に招待してくれた。




と、いうのはついでの話であり、

実のところ、

園子ちゃんのボーイフレンドこと、京極さんからテニスのお誘いがあったらしい。

まぁテニス部員の園子ちゃんがわざわざ練習する必要はないと思うのだが、

素人に負けてられないと、

スペシャルコーチをつけてまでテニスの特訓をしようというのだ。



まぁここでお察しいただけただろう。

そのスペシャルコーチとは誰か。



「なんでいるんだよ…………!!



バーボン………!!」

『新一、落ち着いて』



強く拳を握る新一は、

苦虫をかじったような顔して、

強くバーボンを睨み付けた。


そんな新一を小声で制し、

コナンの姿である新一と同じ視線に腰を降ろした。



「なんで……!」

『さぁ………』



確かに安室さんは、

貨物車が爆発するところを見たはず。

遺体はみていないものの、

安室さんが追いかけていた女性が亡くなったのはほぼ確実といってもおかしくない。


(まぁ、実際は灰原哀としてまだ生きてるんだけど)



「Aさん」




今では、

少しだけ怖くなったその声。




『……………お久しぶりです、安室さん』

「えぇ。ポアロ、休んでばかりですみません」




肩を竦めて笑う安室さん。

それにたいして、私も笑みを浮かべた。



『どこか、調子でも悪かったんですか?』

「えぇ、少し夏風邪を…。
実は、ミステリートレインでも微熱がありまして…」

『いや普通に休みましょうよ、それ』



また、わかりやすい嘘を…。



「今日からポアロには出ようと思ってたんですが、
生憎お店が休みだったのを忘れてまして。


たまたま、毛利先生からコーチを頼まれたので、今日来たんです」

『園子ちゃんから聞きました。
あまり無理はしないでくださいね』

「お気遣い、ありがとうございます」



(………読めない)



わからない、というのは恐怖だ。



(油断、できないなぁ)



内心冷や汗をかいていたら、





「危ない!!!!」



と、安室さんは声を荒げた。

その視線の先は私ではなく、後ろ。



鈍い音とともに、振り向けば、





『…………コナンくん…!』



頭を抱え、倒れる新一の姿があった。

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ソーダ愛す - ヤバい、面白すぎる...!個人的におジャ魔女とひょっこりはんがツボでしたww (12月13日 21時) (レス) @page49 id: 73c730aa71 (このIDを非表示/違反報告)
テトノ - 初めまして、とてもおもしろいです!!!はい、ひょっこりはんの所がとくにおもしろかったです (2022年4月10日 12時) (レス) @page44 id: 766cae026c (このIDを非表示/違反報告)
いつも楽しみに読んでます!更新頑張ってください! - ライ (2018年10月14日 9時) (レス) id: a0ae5a4b08 (このIDを非表示/違反報告)
花帆 - 初めまして、面白いですヽ(*≧ω≦)ノパルクール出来る女子高生とかカッコいい!安室さん推しな感じも最高です♪ 正にドキドキハラハラな展開も良いです(*´艸`*)ひょっこりはんも笑いました(笑) (2018年6月13日 19時) (レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)
アオ - あおいさん» ありがとうございます!続編の方、読みました。教えていただき、本当にありがとうございました。 (2018年5月13日 8時) (レス) id: c480416726 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ヤギとポン酢 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/gen.php/novel/  
作成日時:2018年4月7日 22時

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