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Aが退所した、その話は既にデビューをした先輩たちの耳にも届いていた。
俺や長野が事務所に行けば、少年隊の皆さんやマッチさん、SMAPのみんなが、理由はー、とか連絡してないのか、とかそんな事ばかり。
シェアハウスの空気も、ほぼ最悪な感じで井ノ原にとってはよっぽどの事だったのか、だいぶ塞ぎ込んであまり笑顔も見られなくなった。
「よっちゃん、ご飯食べた？」
「…要らない」
「またそんな事言って……」
「それより、Aの事どうするんだよ！」
「…よっちゃん、その話は、坂本くんが言ってたでしょ、Aが決めたのならそれで…」
「なーのくんは、それでいいの？坂本くんは？本当に納得してるのかよ」
そして遂に、何もしていない俺たちを見ているのが嫌になったのか、井ノ原が声をあげればカップに手を伸ばそうとした長野の手が止まった。
「俺、松岡たちと、ずーっと話したいからって、ジャニーさんに言ってんだぜ？
俺、いつデビュー出来るかわかんないけどさ、やっぱり俺、Aとデビューしてぇもん」
「…分かるよ、井ノ原。お前の気持ちはよく分かる。」
「じゃあ、なんで坂本くんからも言ってくれないんだよ、なんでそのまま行かせちゃうんだよ」
「それは……井ノ原だって……知ってるだろ……Aは、元々トランペットで楽団に入るのが夢だってこと……その夢が、叶うんだ……止められるか？」
「だからって……！！」
「よっちゃん……俺もね……俺も、Aをこっちに戻したいんだよ？でも、今の俺達にはハッキリとした溝がある。」
それぞれが、抱えている思いが唯一重なるのは、Aと一緒に事務所に帰ってくるようにしたいってことだけ。
でも、あいつの事を考えると、そのまま夢を追い続けて欲しい。
3人とも、Aが好きだからこそ、どうしたいかが分からなくなってるこの状況で、シェアハウスのチャイムが鳴った。
「…はい」
「あ、初めまして……クリス・ペプラーです。」
玄関を開ければ、小さく微笑んで、いつもラジオから聞こえている聞き心地が良い低音の声が。
「クリスって……あの……」
「しものラジオの、アシスタントをしてますって言ったら、伝わるかな。
ちょっと、話したいことがあってきたんだけど……今、いい？」
＊Since:1995.1.18~1995.1.25→ジャニーさんとあの人→←＊
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Waka(プロフ) - すごく楽しく読ませてもらっています！更新再開していただきとても嬉しいです。これからも続きを楽しみにしています！ (2021年11月21日 9時) (
レス) id: b0a7e346d3 (このIDを非表示/違反報告)
ロシアンブルー - 此の作品のファンです 坂本クンとヒロインの学校へ行こう！での公開プロポーズ篇も書いて頂けると有り難いです (2021年10月23日 17時) (レス) id: 1c30c8ea1d (このIDを非表示/違反報告)
V-GIRL(プロフ) - mnhygkjv6さん» 読んでくださってありがとうございます🥺更新頑張ります…！！ (2021年10月20日 22時) (レス) id: ca5bf8a95f (このIDを非表示/違反報告)
mnhygkjv6(プロフ) - リーダーの嫁は紅一点5･6読みました🎵私もV6の解散にはびっくりしてます。お話しの続き楽しみにしてます💕柚紀です✌ (2021年10月20日 21時) (レス) @page3 id: 623bd42d76 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：V-GIRL | 作成日時：2021年10月20日 14時
