私の領域 ページ7
鈍い光を目の当たりにして硬くなったホムラを立てる。ヒカリも一緒にフィギュア化していたので、やはり彼女たちは同じ身体を共有しているんだと改めて理解出来た。
?「安心するのは早いんじゃなくて?」
空から声。弾かれたように見上げると、建物の上に妖艶な魔女が。
『ベヨネッタさん!』
ベヨ「ホムラったら、私の領域にまで手を出して…てことはあっちはもう終わったのね」
『!別世界の人たちを、殺してしまったんですか!?』
ベヨ「そうかも?まぁここでは私をどうにかしない限り、人間は目覚めないわよ」
その長い足で華麗に着地を決め、銃を構える。すかさず避けるとそこに彼女が使用する魔法陣があった。
『!』
ベヨ「当たれ!!」
地面から生えてきた巨大な手を、予測ができなかった時点で食らうことになってしまった。思いっきりアッパーされた…。
『う"っ』
ベヨ「ちょ、ちょっと!なによこの植物!」
傷を摩っていると、ベヨネッタがあわて始める。その足にはパックンが執拗に巻きついていた。今にも振りほどかされそうだ。
『パックン!そのまま抑えて!』
Aが動きづらそうにしているベヨネッタ目掛けて突進する。攻撃をさせると思ったのか、彼女は腕をクロスさせて身を守ったがAはそんなつもりは毛頭なかった。
『戻って!』
ベヨ「!」
長身の彼女を抱きしめるのは、なんだか母親にやっているようで懐かしくなってしまった。細い腰も、クロスされた腕ごと包んで拘束する。辺りの人々がむくりと起き上がり始めていた。
〜〜〜〜〜〜〜
『これで6人目…っと!』
運んできたホムラヒカリとベヨネッタのフィギュアを庭に並べる。ずっと手伝ってくれていたパックンは少し疲れているよいだった。
『ちょっと休もっか。時間がどれだけあるか分からないけど…』
この行動に制限時間があるのならば尚更急がなければいけないのだが、生憎何も分からない。せめて「主」に近い存在でも現れてくれれば違うと思う。
『…側近的な位置につきそうなのは…ピットさんリンクさん辺り、か?』
ピットはパルテナのお付の天使、このSPECIALのスマブラ世界でのリンクは姫お付の護衛騎士だ。中々手強そうだが、案外意外な人が「主」に近いのかもしれない。
『なんにせよ、十分気をつけなくちゃな』
横で眠るパックンの頭を撫でてAも少し、瞼を閉じた。一体いつになれば、あの人には会えるのだろうか。
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粗大ゴミ(プロフ) - 青い氷さん» コメントありがとうございます!こんな妄想の垂れ流しを褒めてくださるなんて嬉しいです…!拙い駄文ですがゆっくり投稿していきますので是非最後までお付き合い下さい(*^^*) (2022年8月13日 15時) (レス) id: fd182a523e (このIDを非表示/違反報告)
青い氷(プロフ) - すごく面白いです!更新頑張ってください!!応援してます! (2022年8月11日 21時) (レス) id: 76e242a4de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:粗大ゴミ | 作成日時:2022年6月16日 1時