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ローブの人 ページ27

酷く揺れていた気がする。誰かに担がれたのか、重症を負った腹がじくじく痛い。ぼうっと見えるトゲトゲ頭を、Aは思い出していた。


(クラウドさん?)


クラウド「今すぐ殺せばいいだろう。何故そんなに主にこだわる?」


セフィ「獲物が瀕死なら見せしめにするしかあるまい。私はそういうのが好きだよ」


珍しい、彼がセフィロスといるだなんて。岩の上に雑に置かれたAは体を少しだけ動かす。力んだ筋肉から痛みが広がって身動きが難しいことはわかった。しかし見せしめとは、もしかしなくてもジョーカーに自分が提案したことと同じことを言っているのだろうか。セフィロスが振り向きこちらを見る。咄嗟に目を閉じて彼らの動きを待った。


セフィ「…なにか来るな」


クラウド「は、」


ガッチャアァン


地下室らしきここは、どうやら窓が存在するようでそれがたった今燃えて割れた。顔を伏せるクラウドに対し、セフィロスは片翼を出して空へ飛んだ。夜空が広がる外の世界で、片翼とローブを纏った人物が飛び回る。


クラウド「くそっ…!だから先に殺せと言ったのに!」


突如として振り下ろされる大剣。痛む体を無理やり動かして岩から落ちた。ガツンと岩を砕く形になったクラウドは、這って逃げようとするAの頭を髪ごと鷲掴み刃を向けた。


クラウド「逃げるなんて真似するな…大人しく」


至近距離にあったクラウドの顔が急に離れたと思うと、先程のローブの人物が武器で殴り飛ばしていた。部屋の隅に倒れたクラウドはフィギュアになる。気づけばローブの腕にはセフィロスのフィギュアがあるではないか。


『…あなた、は』


ローブ「…」


少しだけ顔を向けたかと思うと、近寄ってきて目に手を当ててくる。見るなということだろう。顔も、声も、武器も分からない。謎に包まれたその人は、足と背中に腕を回し空へ飛んだ。その間も、目は閉じたままにしておいた。


〜〜〜〜〜〜〜


ふわりと地面に着いた感覚。ずっと目を閉じていたせいか、少し眠ってしまったAはベンチに降ろされるのが分かった。ゴトッとフィギュアを置く音も聞こえたので目を開けてみる。しかしそこには誰もいなかった。


(誰だったんだ)


キーラ「A!?戻ってきたのか!」


ものすごい速さで飛んできたキーラに頬擦りをされる。後ろからダーズと、同じくものすごい速さで走ってきたパックンが出迎えてくれた。


『すみません、でも誰かが助けてくれて』

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粗大ゴミ(プロフ) - 青い氷さん» コメントありがとうございます!こんな妄想の垂れ流しを褒めてくださるなんて嬉しいです…!拙い駄文ですがゆっくり投稿していきますので是非最後までお付き合い下さい(*^^*) (2022年8月13日 15時) (レス) id: fd182a523e (このIDを非表示/違反報告)
青い氷(プロフ) - すごく面白いです!更新頑張ってください!!応援してます! (2022年8月11日 21時) (レス) id: 76e242a4de (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:粗大ゴミ | 作成日時:2022年6月16日 1時

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