料理なにそれおいしいの(ネス) ページ47
焦げ臭い、それを感じとったネスは食堂に向かってみた。火事でも起こっていたら一大事だからだ。
ネス(本当に火事だったら誰か大人を呼ぼう…)
段々強くなる焦げの匂いに鼻をつまみ、そっと入口を開ける。中には誰もいないようで、奥のキッチンから煙が立ち込めていた。少し慌てた声も聞こえる。
ネス「…もしかしてA?」
『ぎゃっ!ね、ネスくん!いつの間に…』
ネス「さっき来たところだよ。…それより、何してるのさ」
『あ、あはは…臭かったよねごめんなさい、実は』
一人、調理場に立っていたのはAであった。Aはマスハンからそろそろ料理当番を任せてみたいと言われて、ひっそり練習をしていたらしい。
『自分料理からっきし駄目で…せめて食べられるものを作れるように頑張ったんですけど…』
調理台を見るとパスタの麺が置いてあり、側にはケチャップなどが少しづつ使われた形跡があった。どうやらナポリタンを作ろうとしたみたいだ。
ネス「A、ナポリタンに卵は使わないよ」
『え、あ!それはカルボナーラ用で…』
ネス「ここカルボナーラの要素が一つも無いけど…」
『う"』
フライパンでナポリタンの材料を炒めていたようだが、全部焦がしている。これではお昼が無くなってしまうとネスは頭を抱えた。
ネス「じゃあ僕が他の人も呼んでくるから、皆で作ろうよ!」
その方が何しでかすかわからないAの監視もできて安心!と、一石二鳥に頷き早速人を呼びに行った。
〜〜〜〜〜〜
『すみません自分の都合で…』
ピーチ「気にしないで!私もAとお料理してみたかったのよ!」
リンク「俺を呼んでくれたことに心から感謝…あ、薪は入れないから安心してくれ」
ピーチはお菓子作りを嗜むことが多いが、基本の料理も絶品だ。リンクは屋敷をこっそり抜け出して自分で作ることがあるため呼ばれたのだ。
ピーチ「さーてと!皆のお昼が無くなっちゃうから頑張りましょうか!」
リンク「お、牛肉があるな。とりあえず焼くか。味付けは何がいい?」
ネス「デミグラス」
リンク「贅沢だな」
ピーチ「じゃあスープも付けましょう!あと一緒にお野菜も炒めてみたら?」
着々と進んでいく料理に、Aは感嘆の声を漏らした。料理が出来る人はこんなにも手際が違うのか…!
『すごい…何も思いつかない自分とは大違いです!』
ピーチ「そんなことないわよ!じゃあAはお野菜炒めてくれないかしら?」
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粗大ゴミ(プロフ) - まどかさん» コメントありがとうございます!コンテンツに対しての熱と文才が落ちかけている作者ですが、そう言っていただけて嬉しいです! (9月11日 23時) (レス) id: fd182a523e (このIDを非表示/違反報告)
まどか - 亜空間の小説から見てこんなに面白く楽しいって思ったのは初めて… (8月30日 4時) (レス) @page50 id: b6ef9522e9 (このIDを非表示/違反報告)
粗大ゴミ(プロフ) - わらび餅さん» ありがとうございます!掛け持ちな上に飽き性ですが、ちまちまやっていこいと思います(*^^) (2021年10月7日 22時) (レス) id: fd182a523e (このIDを非表示/違反報告)
わらび餅 - 面白かったです。更新頑張ってください。 (2021年10月7日 17時) (レス) @page2 id: b4ce205d1c (このIDを非表示/違反報告)
粗大ゴミ(プロフ) - りなりんさん» りなりんさん!ありがとうございます!いい機会だったので即興で短編集を作成してしまいましたw楽しんでもらえて良かったです!こちらこそありがとうございました(*´∇`) (2021年10月7日 12時) (レス) id: fd182a523e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:粗大ゴミ | 作成日時:2021年10月7日 0時