お詫び(ウルフ,シュルク) ページ5
前作ネタ
〜〜〜〜〜〜〜
ウルフ「おい早くしろ、Aを待たせるな」
シュルク「ちょ、ちょっと待って!心の準備が…!」
Aを傷つけたお詫びにと提案した外出。スタイリッシュな私服でキメているウルフは、トロいシュルクを睨んでいた。
ウルフ「ったく、元々偽物たちのせいだってのになんでオレが…ま、あいつが喜ぶならそれでいいか」
シュルク「うぅ〜今更考えてもちゅーとか、しかも深いやつでしょ?合わせる顔がない…」
ウルフ「いつまでもうだうだすんな!ほら行くぞ!!」
部屋の隅っこで縮こまるシュルクの襟を掴み、屋敷を出る。街に下りると、見慣れた横顔を見つけた。
シュルク「あ!A〜!」
さっきまでのヘタレさはどこへやら、シュルクは意気揚々とAを呼んだ。振り向いたAは二人に気づくと笑顔を見せた。
『シュルクさん!ウルフさん!お疲れ様です!』
記録役の彼女は試合後にかける言葉の癖で、「お疲れ様です」と言ってしまうのだ。そんな仕事熱心な彼女の良いところ。二人はAを真ん中にして歩き出す。もしもの護衛だ。
ウルフ「それで、欲しいものはあんのか?」
『あ…き、記録に使うボールペンが欲しいです…!』
シュルク「じゃあ何本か揃えないとね!その後お昼も食べようよ!」
何となく歯切れの悪かったAの返答に首を傾げながらも、一行は文具屋に向かった。
二人にボールペンと、ついでにノートとボールペン用の消しゴムも購入してもらい、カフェで一息ついていた。お喋りなシュルクに反して物静かなウルフは、度々シュルクにツッコミを入れていてなんだか面白かった。くすくす笑っていると、急にウルフから切り出される。
ウルフ「なぁ、その傷ってのは今も痛むか?」
『え?あいや、全く何も感じないです。』
ウルフ「…偽物とはいえ女に傷をつけるなんて、オレの偽物でも許せねぇな」
シュルク「僕なんかAのちゅー奪っちゃったし。いや僕じゃないんだけど」
『初めてじゃないですよ』
シュルク「え!?誰なの初めて…?」
『ゼルダさんです。以前の』
シュルク「負けた…」
机に突っ伏すシュルクを他所に、ウルフが突然鎖骨に手を伸ばしてきた。びくりと大袈裟に肩を揺らす。
ウルフ「こんなとこまで痕になっちまって…なあ、オレたちはちゃんと責任とれてるか?」
『とれてますよ!それにほんとの欲しいものは、お二人との時間なんですから…』
ウルフ,シュルク「!!」
二人でAをひしと抱きしめた。
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粗大ゴミ(プロフ) - まどかさん» コメントありがとうございます!コンテンツに対しての熱と文才が落ちかけている作者ですが、そう言っていただけて嬉しいです! (9月11日 23時) (レス) id: fd182a523e (このIDを非表示/違反報告)
まどか - 亜空間の小説から見てこんなに面白く楽しいって思ったのは初めて… (8月30日 4時) (レス) @page50 id: b6ef9522e9 (このIDを非表示/違反報告)
粗大ゴミ(プロフ) - わらび餅さん» ありがとうございます!掛け持ちな上に飽き性ですが、ちまちまやっていこいと思います(*^^) (2021年10月7日 22時) (レス) id: fd182a523e (このIDを非表示/違反報告)
わらび餅 - 面白かったです。更新頑張ってください。 (2021年10月7日 17時) (レス) @page2 id: b4ce205d1c (このIDを非表示/違反報告)
粗大ゴミ(プロフ) - りなりんさん» りなりんさん!ありがとうございます!いい機会だったので即興で短編集を作成してしまいましたw楽しんでもらえて良かったです!こちらこそありがとうございました(*´∇`) (2021年10月7日 12時) (レス) id: fd182a523e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:粗大ゴミ | 作成日時:2021年10月7日 0時