すまっしゅ

こんな思い出作り(複数) ページ29

『皆さん！あけましておめでとうございます!!今年もよろしくお願いします！』


カービィ「おめでとう！今年も僕はいっぱい食べるんだっ！」


ナナ「Aお姉ちゃん！今年は一緒に登山しようよ！」


Jr「A！今度オイラと父ちゃんと空の旅しないか！？」


『じゃあ予定空けておきますね！皆さんと色んなことするのが楽しみです！』


この世界でも、年が明けた。新年ということで食堂に集まったファイターたちには、マスハン特製のお雑煮が配られた。


クレハン「はいはい順番なーあ！こら勝手に持っていくな！」


『クレイジーさん！あけましておめでとうございます！』


クレハン「おおA、あけおめ。なぁちょっと手伝ってもらってもいいか？」


いつもの奇々怪々な動きは抑えているのか、お椀を持つ形の彼はぶるぶる震えている。慌ててバトンタッチすると、Aの持っているお椀に適量の雑煮がよそられた。


クレハン「すまねぇ…やっぱり俺は落ち着いてることができないからな！どんどんよそっていくからあいつらに配ってやってくれ！ひゃっほー!!」


「よそう」という動きのある役割に回った途端、順調に進む作業。クレハンも楽しそうで何よりだ。


『ピンポンパンポーン！Aさん、至急マスターの部屋へ来るように！』


明らかにマスハンの声で流れた放送に、全員がぽかんとする。とりあえず呼ばれたので作業はルカリオに任せて食堂を後にした。


『失礼します。マスターさんどうし』


マスハン「うわああぁぁあぁあん!!!私もお出かけしたいよぉお!!!」


クレハンのようにじたばたと床で暴れ回るマスハンに後ずさりながら、部屋に散らばっている紙を見つけた。一つ拾い上げると「年始の乱闘調節」と書かれていた。


『これって』


マスハン「んぁ…？そうです、年始には必ず各乱闘場の調整があるんです…それに駆り出されるんですよ私…」


『それで暴れていたと』


マスハン「だって私も旅行行きたいんですもん〜!!!」


するとぴたりと動きを止め、思い立ったように人差し指を立てた。


マスハン「よし、逃げよう！」


『えぇ！？ダメなんじゃないですか！？』


マスハン「いいんですいいんです！逃げると言ってもちょっと延期するだけですから！さ！これから皆さんで修学旅行ですよ〜!!!」


完全に旅行脳になってしまったマスハンを、やれやれと額を抑えて眺める。しかし旅行か。いい思い出になりそうだ。Aは早速マスハンと計画を立て始めた。

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