トリップしたら酒呑ファミリーに拾われた。

第13話 ページ16

大「で、ここが職員室。」



釜野くんに一通り案内してもらった。



いやー、通る人通る人釜野くんを見るんですよ。



…一緒に私も注目受けんじゃん？



私ってコミュ障じゃん？



…心の底から話しかけられなくて良かった。



大「何か分からない事とかあるか？」



『うーん…今は大丈夫。』



大「そっか！」



笑顔が眩しいです。



大「ま、何か分からない事あったらその時言ってくれよ。隣なんだからさ。」



『あ、うん。ありがとう。』



大「Aってめっちゃ礼言うよな。」



…まあ、そうやって育てられて来ましたから。



お礼と謝罪だけは絶対忘れるなって。



だからちゃんとそれだけは守って来たんだよ。



「A。」



『あ、ハルヤ様。』



大「様？」



…違和感感じるかな？



何かハルヤ様ってハルヤ様な感じしない？



きっとこう思っているのは私だけじゃない筈。



…あれだよね。



義経様も義経様だよね。



ハルヤ様、カイラ様、義経様は様だよね。



場合によっては朱雀もかな。



ハルヤ「何してんの？」



『学校案内してもらってます。』



ハルヤ「ふ〜ん。良かったね、友達出来て。」



…友達、なのかな。



友達って、何？









＊

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