４話 ページ4
それからウチはcommuのボードに書き込んであったものや予測したパスワードを使って、他人の作品を消していった
１番最初に消した作品の作者は、ホムペで荒らされたことを晒していたが他ユーザーからの反応は薄かった
だが有名な作者のさくを消したときは凄かった
自分がやったことがちょっとした騒動になってることに、かつてない満足感を得た
しかし他人の作品を消したり書きかえたりすることだけが荒らしではないとおもう
どうしてもパスワードがわからない場合は誹謗中傷といったアンチコメを残し、低評価をつけた
違反報告等してみたりするが、これはほとんど意味をなさなかった
いつしか荒らしは自分の生活の一部となっていた
風呂に入ったり食事をするのと同じように
しかし荒らしにも慣れたある日、友人が家に訪ねて来た
友人はただ、きいて欲しい事がある、と言ってきたので、自分の部屋に入れた
友人の目は少し充血していて、まぶたは少し腫れぼったい
頬には涙の跡らしきものが曲線を描いていた
泣いたのだろう
友人をベッドに誘導して座らせ、少しでも落ち着けるように背中を撫でる
『何があったん？』
そう尋ねて沈黙を破った
「あのな、私が占ツクで書いとった小説が、アンチコメントされて低評価つけられて、挙げ句の果てには消されてん」
友人はウチと同様占ツクで小説を執筆している
お互いユーザー名等は知らないし、伝えたくない
『マジか……消したん、アンチコメントの奴かも知れへんなぁ。そいつのユーザー名とかわかる？』
「ええとな、なんやったっけ……多分、A、とかその辺やったと思う……」
友人は鼻をすすりながらそう答えた
答えたユーザー名は、ウチの非ログで使っとるもんやった
多分ウチが消したんやと思うんけど、今まで消した作品が多く、心当たりがありすぎる
別に暑くもあらへんのに、汗が顔の輪郭をなぞった
手汗も酷いし、心臓の鼓動が激しくなった
口がかわいてしまい、唾液が出ない
身体も強張って目線が安定しない
まるで、緊張しているかのように
……ウチは何を焦ってるんやろ
ウチやないかも知れへんのに
「ねえ、汗ヤバいよ？大丈夫？体調悪いんやったら言ってくれればええのに。私の話きいてくれてありがとうね。帰るわ」
『あぁ、うん。何のお構いも無くてすまへんな』
家まで送ろうとしたが、体調が悪いと勘違いされて遠慮されてしまった
友人がウチの家から出てドアが静かに閉まる
ウチは大きく息を吐いた
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ユニーク・コムラード(プロフ) - みふたさん» リアル・・・（笑） (8月30日 18時) (
レス) id: 7623408664 (このIDを非表示/違反報告)
猫(プロフ) - 失礼します。企画のものです。こちら(https://uranai.nosv.org/u.php/novel/Arrange2/)でアレンジさせて頂きました。確認と今後の判断をお願いします (2020年8月30日 10時) (レス) id: 93a82f8980 (このIDを非表示/違反報告)
はなまるオレンジ(プロフ) - なんとなくみてて作者のところみた瞬間わおってなった(笑)これからも頑張ってね！ (2020年7月15日 22時) (レス) id: 06078347cf (このIDを非表示/違反報告)
みふた(プロフ) - 話がリアルで共感しました更新楽しみにしてます！ (2020年7月15日 16時) (レス) id: 4d6e04f48a (このIDを非表示/違反報告)
あいわな＝あるてのちゃん - 俺はすね、推しにゆかりのある記念日ですがよっぽどでないとわかんないと思います← ほとんどのファンにとっては嫌になる日ですもん← (2020年7月15日 13時) (レス) id: 7f877cb593 (このIDを非表示/違反報告)
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