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帰り ページ17

Takanori.I




深夜ということもあり、俺らは手を繋いで帰っていた。


お互いしっかり帽子やらマスクやらはしてる。



「本当にごめんね、こんな時間から」

『んーん、会いたかったから嬉しかったよ。
ありがとう』

「はー、もう……A好きだよ」

『ありがとう』

「……Aの家に帰っていい?」

『良いけど明日早いよ?』

「大丈夫」

『じゃ、帰ろ』



そう言ってAは微笑んでくれた。


付き合って数ヶ月、Aは敬語からタメになってくれた。


寄ってきてくれたのが分かる。



大通りでタクシーを捕まえた俺達は、Aの家の近くのコンビニで降りた。



「〆の茶漬け食べたい」

『いやコンビニで買ってよ』

「ご最も!!」



一応俺も酔っ払ってはいるんです、はい。


めちゃくちゃAに触れたい。



「いいや、速く家帰ろ」



ご飯食べてる時間がもったいないと思った俺は、少し急いだ。


家に着いて、ダッシュでシャワーを終わらせると、Aはソファーでスマホを見てた。



「お待たせ」

『はやっ、めっちゃ急いでんじゃん』

「だって、じゃないとできないでしょ?」

『すーぐそこに走る』

「嫌い?」

『試してみたら?』

「今度マジで覚えててよ」



俺はAの腕を引いて、ベッドでキスをする。



「っ、マジで加減はする」

『良いから、はやく……』



これからAは忙しくなる。

ツアーと撮影が重なる。

更にはドラマの出演も決まったって言ってた。


だからゆっくり過ごせるのは今日が最後だ。














.














.














.




『っ……!』

「っ……はぁ、やば……まじで好き」

『すぐ口説くなっぁ!』

「ふふっ、かーわい」






「それじゃ、第2ラウンド、はじめよっか」






もちろん美味しく頂きました。

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作者名:雪乃 | 作成日時:2023年6月22日 19時

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