第４０話【 生徒会長 】 ページ40
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ユーリと名乗った彼は、何事もなかったかの様にAへ手を振りその場を離れた。
Aはと言うと、初めて体験する壁ドンと告白のＷパンチに放心状態。
「 A？平気か？ 」
『 あ、クライン…大丈夫だ。』
あの時は羞恥よりも驚きが勝ってしまい、ろくな反応を返せなかったが…今、思い出してみれば恥ずかしい事極まりない。
あんなに顔の整った人から告白されるなど、人生初である。同性ではあったが。
「 …生徒会長に何か言われたのか？ 」
『 え、あの人、生徒会長なのか。』
先程の彼を思い出す。
うーん、生徒会長…第一印象で言えば紳士的なイケメンである。まぁ、出会ったばかりの奴に告白する、と言う点を除けば、だが。
「 …さっきの、壁ドン…だろ？ 」
『 ごほっ…いや、え…はっ？！ 』
唐突なクラインの言葉に、Aは盛大に咳き込んだ。いや、確かに詰め寄られていたとは思うが、そうストレートに聞かないで欲しい。
流石のAでも羞恥心というモノは持ち合わせているのだ。
「 何言われたんだ？ 」
『 いや、…告白？みたいな。』
ぐいぐいと来るクラインに押される形で先程の件を話し始める。
その間、クラインはどこか難しそうな表情をしていた。
「 …返事はしたのか？ 」
『 いや、返事
「 そっか。」
慣れない経験にどきどきと高鳴る鼓動。
それを抑えるようにAは深呼吸を繰り返す。
生徒会長…また会う時は必ず来るだろうがその時までには気が変わっていて欲しいと願う。
『 はぁ…疲れた。早く戻ろうぜー。』
「 だな。」
ぐっと身体を伸ばしたAは、少し後ろを歩いていたクラインを振り返りその手を引く。
『 ジェイルも待ってるだろうしな。』
「 俺は帰っててくれても良いけど。」
『 クラインってそういう事も言うのな…。』
正直なクラインの言葉を聞いて、Aは苦笑を零す。
ジェイルも根は悪い奴じゃない。それをクラインにも分かって貰えれば良いのだが。
「 遅せぇよ。どこほっつき歩いてんだ。」
『 色々あったんだよ。』
「 帰ってても良かったんだけどな。」
「 あ？テメェはさっきから喧嘩売ってんのか。」
『 仲良くしろっての。』
戻って早々、睨み合う２人。
何、犬猿の仲なの？水と油なの？
つーか、クラインの態度も何時もと違くね？
良い雰囲気とは言い難いものの、その後も勉強を続けました。
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花冠(プロフ) - 2017年…四年前の作品で良い物を見つけてしまった…！もっと先に見つけれたら更新されて行く楽しみが味わえたかも…。すごい読みやすいですし、設定が神です！チビちゃんかわいい… (2021年3月18日 13時) (
レス) id: 9f55fa5e42 (このIDを非表示/違反報告)
にじ(プロフ) - 雛菊さん» 有難うございます、とても嬉しいです…！これかも期待に応えられるように精進させて頂きますね！これからもご愛読、よろしくお願い致します！ (2017年12月1日 18時) (レス) id: 14a110e835 (このIDを非表示/違反報告)
雛菊(プロフ) - 通知リストにあるかな〜と探すぐらい好きな小説です！とても読みやすくて大好きです！！ (2017年11月30日 18時) (レス) id: b475004931 (このIDを非表示/違反報告)
にじ(プロフ) - 風音迷夜さん» 沢山のお褒めの言葉…ありがとうございます！好きになって頂けてとても嬉しいです…チビは本当に人気がありますねw (2017年11月25日 16時) (レス) id: 14a110e835 (このIDを非表示/違反報告)
風音迷夜 - ありきたりじゃない世界観に分かりやすい説明、この作品好きになりました！チビちゃんかわいいなもう！僕惚れちゃった←チビドラゴンにww (2017年11月22日 21時) (レス) id: b791237619 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にじ
| 作成日時：2017年9月26日 0時
