第３９話【 壁ドン 】 ページ39
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クラインとジェイルの険悪な雰囲気など知る
『 １人で来たのは間違いだった…題名が読めないのもあるぞ…。』
Aが読み方を習ったのは平仮名のみ。
つまり、漢字が読めないのだ。
本との睨めっこが続く。
「 ねぇ、君。何かお探しかな？ 」
『 うわっ？！ 』
題名の解読に集中していたAは、後ろから突然掛けられた声に飛び上がった。
図書室だった事を思い出し、慌てて口を押さえる。
「 あはは、ごめんね。驚かせちゃったね。」
声の主を振り返ると、銀色の髪に色素の薄いグレーの瞳。どこかで見た様な顔をしている…が、残念ながら思い出せない。
ふわりと笑みを浮かべる彼は、同性のAでもどきりとしてしまう魅力があった。
「 それで…何かお探しかな？ 」
『 あ、っと…子供向けの本を…。』
「 あぁ、それならこっちだよ。」
彼に�� 子供向け �瓩覆匹噺世Δ里狼い�引けたが、題名も読めずこの図書室の本の位置も把握出来ていないAは、彼を頼るしかなかった。
そして、嫌な顔もせず案内をしてくれる彼。
案内された先は、少し奥にある書棚だった。
先程までの開けた空間とは違って、両脇に巨大な書棚が立ち並んでいる為、通路自体も狭い。
「 うん、僕のお勧めはこれかな。」
『 あ、ありがとうございます…。』
そんな書棚を眺めた彼が一冊の本を差し出す。
戸惑いながらもその本を受け取るA。
じっと見詰める彼のグレーの瞳からそっと視線を逸らす。
『 …あの、何か？ 』
「 いや、君って噂の編入生だよね。確か…雪野A君。」
『 俺の事知ってるんですか。』
「 この学園への編入生なんて珍しいからね。」
図書室の灯りが届きにくく、薄暗い場所。
彼が一歩踏み出した分、Aは本能的に一歩下がる。
しかし、此処はほかの場所に比べ通路が狭い。背中が書棚へとぶつかった。
「 ねぇ、A君。僕と…付き合わない？ 」
『 …は？ 』
彼の長く綺麗な腕がAの顔の脇へと添えられる。
これは、俗に言う�� 壁ドン �瓩噺世Ε筌弔世蹐Δ�。
整った顔が近付き、囁く様に言葉を紡ぐ。
「 …Aっ！ 」
『 っ、クライン？ 』
「 残念…邪魔が入っちゃったね。」
クラインの姿を
「 僕は、ユーリ＝ハーヴァン。またね、A君。」
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花冠(プロフ) - 2017年…四年前の作品で良い物を見つけてしまった…！もっと先に見つけれたら更新されて行く楽しみが味わえたかも…。すごい読みやすいですし、設定が神です！チビちゃんかわいい… (2021年3月18日 13時) (
レス) id: 9f55fa5e42 (このIDを非表示/違反報告)
にじ(プロフ) - 雛菊さん» 有難うございます、とても嬉しいです…！これかも期待に応えられるように精進させて頂きますね！これからもご愛読、よろしくお願い致します！ (2017年12月1日 18時) (レス) id: 14a110e835 (このIDを非表示/違反報告)
雛菊(プロフ) - 通知リストにあるかな〜と探すぐらい好きな小説です！とても読みやすくて大好きです！！ (2017年11月30日 18時) (レス) id: b475004931 (このIDを非表示/違反報告)
にじ(プロフ) - 風音迷夜さん» 沢山のお褒めの言葉…ありがとうございます！好きになって頂けてとても嬉しいです…チビは本当に人気がありますねw (2017年11月25日 16時) (レス) id: 14a110e835 (このIDを非表示/違反報告)
風音迷夜 - ありきたりじゃない世界観に分かりやすい説明、この作品好きになりました！チビちゃんかわいいなもう！僕惚れちゃった←チビドラゴンにww (2017年11月22日 21時) (レス) id: b791237619 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にじ
| 作成日時：2017年9月26日 0時
