第３０話【 常識が謎 】 ページ30
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お昼時。
空組の生徒は食堂にて和気あいあいと昼食を楽しんでいた。
Aもクラインと隣同士で席を取り、今日も今日とて絶品なランチを頬張る。
「 あ、見付けた！クライン先輩ー！ 」
「 ちょっと…引っ張らないでよ…。」
大きく手を振りながら、クラインの名前を呼ぶ
１人は
「 ん？ガラッドとカイルか。」
「 お久し振りです！ 」
「 ガラッド…離して…。」
クラインとAの前の席に座りながら元気よく挨拶を返してくれる方がガラッド。大人しいのか無気力なのか…余り話さない方がカイルと言うようだ。
２人共、綺麗な
双子、だろうか。
「 あ、クライン先輩、この人が？！ 」
「 そうそう。雪野A。」
「 本物！！ 」
『 ガラッド、だよな？よろしくな。』
本物って何だ。有名人みたいじゃねぇか。
きらきらとした視線を向けるガラッドからそっと視線を逸らす。
眩し過ぎて直視出来ないわ。
すると、もう一つの瞳と視線が交わる。
『 お前は…カイル、だっけ？ 』
「 ん…そう。よろしく、A先輩。」
『 おう、よろしくな。』
眠そうな瞳を見るに彼はやはり無気力、という奴なのかもしれない。
挨拶も程々に、ガラッドが身を乗り出して聞く。
「 クライン先輩もですけど、A先輩！！彼女、１人も居ないって本当ですか？！ 」
『 ぶっ！！ 』
水を流し込んでいたAは、ド直球過ぎる質問の内容に思わず水を吹き出しかけ、結果的に
おい、ガラッド君よ。
それはデリケートな問題なんだ。
余り大声で叫ばないで頂きたい。
『 …確かにいねェけど。』
「 ははっ、俺も今は良いかな。」
「 えぇ…勿体無いですよ！２人共モテるのに…彼氏彼女の10人や20人ぱっと作れるじゃないですか！！ 」
なんて事を言うんだ、この後輩は。
彼氏彼女の10人や20人…ん？
『 彼氏彼女？10人や20人？ 』
「 出たな。Aの常識知らず。」
『 その言い方には
「 んー…取り敢えず、説明するな。」
『 スルーか。』
どうやらここでも俺の知ってる常識とは違う常識が出てくるらしい。
ここまで来ると俺が常識のない奴、と言われても仕方がないのではないか…とさえ思えてくる。
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花冠(プロフ) - 2017年…四年前の作品で良い物を見つけてしまった…！もっと先に見つけれたら更新されて行く楽しみが味わえたかも…。すごい読みやすいですし、設定が神です！チビちゃんかわいい… (2021年3月18日 13時) (
レス) id: 9f55fa5e42 (このIDを非表示/違反報告)
にじ(プロフ) - 雛菊さん» 有難うございます、とても嬉しいです…！これかも期待に応えられるように精進させて頂きますね！これからもご愛読、よろしくお願い致します！ (2017年12月1日 18時) (レス) id: 14a110e835 (このIDを非表示/違反報告)
雛菊(プロフ) - 通知リストにあるかな〜と探すぐらい好きな小説です！とても読みやすくて大好きです！！ (2017年11月30日 18時) (レス) id: b475004931 (このIDを非表示/違反報告)
にじ(プロフ) - 風音迷夜さん» 沢山のお褒めの言葉…ありがとうございます！好きになって頂けてとても嬉しいです…チビは本当に人気がありますねw (2017年11月25日 16時) (レス) id: 14a110e835 (このIDを非表示/違反報告)
風音迷夜 - ありきたりじゃない世界観に分かりやすい説明、この作品好きになりました！チビちゃんかわいいなもう！僕惚れちゃった←チビドラゴンにww (2017年11月22日 21時) (レス) id: b791237619 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にじ
| 作成日時：2017年9月26日 0時
