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第29話【 お誘い 】 ページ29

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何とかあの状況から抜け出したA。

その後は特別授業、と言う事で3頭の(ドラゴン)と触れ合う時間が用意された。

普段、ここまで近くで(ドラゴン)を見られる機会は少ない。()してや騎士団の団長と副団長が揃って授業を見てくれるというオプション付きである。

生徒達のテンションは上がりっぱなしだ。

そしてそれはクラインも例外ではない。



「 やっぱりあの2人は凄いな…。」

『 聞きたかった話は聞けたか? 』



満足気な表情で戻って来たクライン。
ロイスとフレアに質問しに行くとAと別れてから10分程度だろうか。
ちらりと視線を向ければ、ロイスとフレアの周りには未だに人集(ひとだか)りが出来ている。



「 もちろん、こんな機会は滅多にないから…聞きたかった事は全部聞いてきたさ。」

『 そりゃ良かったな。』



終始楽しそうに話をするクライン。
釣られてAも笑みを零した。

楽しい時間程、過ぎるのは早いもので。
気が付けばお昼の時間。



「 お前らー、昼飯の時間だ。」

「 騎士団の2人は、ここでお(いとま)させてもらうよ。」

「 俺としても将来有望な金の卵達と言葉を交わす事が出来て有意義な時間となった。」

「 私も久々に若い子達とお話出来て楽しかったわ! 」



ひらりと(ドラゴン)へ飛び乗った2人はそれぞれ一言を残して蒼空へと飛び上がる。



「 あ、Aちゃん!今度、私とお茶しましょうね〜! 」

『 ……は? 』

「 ふふ、約束よ! 」

『 ……いや、は? 』



Aへウインクを残して、飛び去るフレア。



「 A、良かったじゃないか。」

『 いや、…何が? 』

「 騎士団の副団長は個人的な付き合いはしない主義だって言ってたけど…要するに気に入られたって事だろ? 」

『 そう、なのか? 』



クラインの言葉に首を傾げつつ、フレアの言葉を思い出す。
確かに、今度お茶しよう。と言っていた。

まぁ、社交辞令の様なモノだろうし気にする必要もないかと1人納得する。



「 てか、Aさ。彼女とか作らないのか? 」

『 彼女を作らない、じゃなくて出会いがないんだよ。』

「 あー…空組は女子居ないしな。」



他のクラスは男女混合なのだが、空組に入れるのは男子のみ。
その理由は(ドラゴン)と契約を結べる重要な条件として男である事、というものがあるからだ。



『 彼女、なぁ…。』



前程、欲しいという気持ちはない。




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設定タグ:オリジナル , 男主 , ファンタジー   
作品ジャンル:ファンタジー, オリジナル作品
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花冠(プロフ) - 2017年…四年前の作品で良い物を見つけてしまった…!もっと先に見つけれたら更新されて行く楽しみが味わえたかも…。すごい読みやすいですし、設定が神です!チビちゃんかわいい… (2021年3月18日 13時) (レス) id: 9f55fa5e42 (このIDを非表示/違反報告)
にじ(プロフ) - 雛菊さん» 有難うございます、とても嬉しいです…!これかも期待に応えられるように精進させて頂きますね!これからもご愛読、よろしくお願い致します! (2017年12月1日 18時) (レス) id: 14a110e835 (このIDを非表示/違反報告)
雛菊(プロフ) - 通知リストにあるかな〜と探すぐらい好きな小説です!とても読みやすくて大好きです!! (2017年11月30日 18時) (レス) id: b475004931 (このIDを非表示/違反報告)
にじ(プロフ) - 風音迷夜さん» 沢山のお褒めの言葉…ありがとうございます!好きになって頂けてとても嬉しいです…チビは本当に人気がありますねw (2017年11月25日 16時) (レス) id: 14a110e835 (このIDを非表示/違反報告)
風音迷夜 - ありきたりじゃない世界観に分かりやすい説明、この作品好きになりました!チビちゃんかわいいなもう!僕惚れちゃった←チビドラゴンにww (2017年11月22日 21時) (レス) id: b791237619 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:にじ | 作成日時:2017年9月26日 0時

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