同居生活３１ ページ31
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荷物を運ぶ事を考えなくてもいい買い物ってこんなにも楽な物だったんだ、とアパートの階段を上りながら三人に感謝を捧げる。
特にお米を買った時のこの階段には毎回絶望させられていたので、男手があるだけでこんなに違うのかと感動さえ覚えました。
『ただいま、っと。皆さん荷物ありがとうございます！』
「ただいま！荷物は中に運んで構わないか！」
「ただいま、でいいのかァ」
「……ただいま」
『はい、皆さんおかえりなさい！杏寿郎さん、頼んでも良いですか？』
「任された！」
どこかぎこちなくもただいま、と言ってくれた実弥さんと義勇。
そんな些細な事さえも嬉しく感じられて、頬が緩むのが自分でもわかった。
家に帰ってからは、義勇にお風呂掃除を頼み。
私と実弥さんは夕食の準備に勤しみ。
杏寿郎さんは、私の隣で見学兼お手伝い。
うん、杏寿郎さんがすごく手伝いたそうにこちらを見てくるので私が折れました。
出来そうな事から少しずつ教えていこうと思います。
きっと大丈夫なはず、実弥さんもいるから！！
『杏寿郎さん、少しだけお野菜切ってみましょう』
「む！いいのか？」
『ふふ、私が隣で見てるので大丈夫です』
「う、うむ……包丁を握るのは久々で、少し緊張するな！」
火元を実弥さんに任せ、杏寿郎さんに包丁の持ち方から切り方までを丁寧に教える。
添える手は猫の手ですよ、と教えた時の杏寿郎さんがかわいすぎて危うく変な声が出そうになったのは内緒である。
『そうです、左手は猫の手で包丁を……』
「A、切れたぞ！」
『上手ですよ、……きょ、杏寿郎』
「……もう一度呼んでくれ！！」
『さあ、残りも切って下さいね！杏寿郎さん！』
「よもや？！」
野菜のカットは杏寿郎さんに任せて、実弥さんの方へと避難する。
杏寿郎さんも頑張ってくれたので、私も慣れなければと頑張ってみたけれど無理でした。
杏寿郎さんのアンコールから逃げるように、実弥さんの陰に隠れた私です。
「くくっ、お前ら面白ェな」
『笑い事じゃないんですよ……』
ほれ、と差し出されたスプーンをぱくりと口に含む。
鮭大根の味付けの確認だったらしく、どうだ？と首を傾げる実弥さん。
「美味いかァ？」
『実弥さん天才……すごく美味しいです！』
「そりゃ良かった」
「距離が！近い！！」
「煉獄うるせェ！」
杏寿郎さんが切ってくれた野菜は少し不揃いで、かわいくて笑ってしまったのは秘密だ。
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chiaki0708(プロフ) - ムフフが止まりませんでした (2021年12月6日 14時) (
レス) @page49 id: 26a665cc7a (このIDを非表示/違反報告)
にじ(プロフ) - misakimiさん» misakimiさん、コメントありがとうございます！好きな設定だと言って貰えて嬉しいです！雰囲気上手だと言って貰えて嬉しい限りです…更新は遅めですがこれからも頑張りますね！ (2021年8月11日 12時) (レス) id: 7dcf5a18d1 (このIDを非表示/違反報告)
misakimi(プロフ) - この設定、素敵です！彼らの醸し出す雰囲気上手ですね。このお話に出会えて良かった! (2021年6月27日 21時) (レス) id: ca18a121f6 (このIDを非表示/違反報告)
にじ(プロフ) - もしゃこうさん» 最高だなんて嬉しいです！私も書いていて楽しいので更新頑張ります！！ふふふ、ニヤニヤして貰えたのなら作者冥利に尽きますね！！ (2021年2月9日 0時) (レス) id: 7fde5a79e3 (このIDを非表示/違反報告)
もしゃこう(プロフ) - めっちゃこのお話最高です！続きが気になります！そして自分はこれを読みながら1人部屋でニヤニヤしてますw (2021年2月8日 15時) (レス) id: eecce6b130 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にじ
| 作成日時：2021年1月18日 21時
