同居生活。【鬼滅の刃】

同居生活２９ ページ29

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そろそろ戻らないとトイレ長い系女子になってしまいそうなのだけど！！
この後の展開が気になって出て行くに出て行けない！！

今の気分は、ドラマとかの修羅場を見てる感じ。
ゴクリと固唾を飲んで、二人の反応を待つ。



「ね、私達も一緒に回ったらダメですか？」

「女の子も一緒の方が華やぎますよね！」



お、ゆるふわ系の子が杏寿郎さんの腕に抱き着こうとして失敗！！
義勇の方に行った子も、さらっと避けられたね……。



「触らないでくれ！」

「……好みじゃない」

『んふ、ふっ……あは、ひぃ、』



やば、笑いが抑えられなかった。
杏寿郎さんも義勇もハッキリ言い過ぎ、なるほどこれならまだ実弥さんの方が害がない！

あと、笑いを何とか堪えた私を誰か褒めて。
気付かれなくて本当に良かった！！



「テメェらは、ハッキリ言い過ぎだァ」

「む？それはすまない！！」

「思ってても言って良い事と悪ィ事があんだよォ」

「……？」



実弥さん、一人首を傾げてます。
と言うか、実弥さんもさり気なく酷いな……？

それにしても、もし私が実弥さんから興味ないと言われ、杏寿郎さんから触るなと言われ、義勇から好みじゃないなんて断言されたらぶっ倒れて心肺停止するかもしれない……気を付けよう。

さて、実際にその攻撃を受けたあの三人組の女の子達はどんな状況ですかねぇ……



「つーか、俺らだけじゃねェから」

「うむ！俺達は女性と一緒に来ている！」



……って、おっとォ？

アッ、待って？これ実弥さんと目合ってない？
エ、嘘、これ本当？？深呼吸して息整えて状況を確認しようとしたらバッチリ！
運命でもこんな目の合い方しないってくらいバッチリ！！

私が出来る限りで一番かわいく謝ったら許してくれるかな？ダメ？？


何にせよ見付かってしまったので、これ以上隠れていても意味ないですね。
実弥さんも早く来いって目で訴えてるので。



『お待たせしました〜』

「随分と遅かったなァ？」

『女の子は色々と時間がかかるんですよ……』



ぐりぐりと上から押さえるように私の頭を撫で回す実弥さん。いたッ、くはな……いや、少し痛い！！



「ははっ、髪がぐしゃぐしゃだな！直してやろう！」

『ありがとうございます……』

「痛くはなかったか」

『……少し？』

「あ"？」

『全然！痛くなかったよ！！』



……こんな特別扱いみたいな！！
あの子達には悪いけど普通に優越感しか感じないのですが！！





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