同居生活11 ページ11
.
昨夜は無事に、杏寿郎さんをベッドへと連れ込む事に成功したAです。
気が付いたら朝でした。とても快眠、寝起きスッキリ。
……は?
いや、杏寿郎さん体温高めですごく湯たんぽだったんだよ。
同じ布団に入っただけでぽかぽか。
これからの時代は一家に一台、煉獄杏寿郎だよ……。
はい、現実逃避はこれくらいにして。
件の杏寿郎さんですが、私の事をガッチリとホールドして寝ていまして。抜け出せません。
いや、嬉しいよ。
抱き締められたまま目が覚めるなんて、恋人みたいだしね?
けれども。
『杏寿郎さん、朝ですよ』
「……ぅ、む」
『朝食を作るので腕を、』
「……A?」
『はい、貴方のAです』
「そうか俺の……よもや!!!」
『おはようございます杏寿郎さん、力を弛めて下さい!』
背骨が!背骨が軋む音がする!!
折れそう折れそう!!
おかしいっ!朝起きたらもっと甘い展開を予想してたのに!!
命の危機を感じる起床って!!
ドキドキの種類が違うよ!!
「よもっ?!す、すまないA!」
『……はっ!今、目が合いましたね?』
「っ?!?!」
びゃっ、と飛び上がり顔を真っ赤に染めた杏寿郎さんが見られたのでやっぱりハッピーな朝でした。
兎にも角にも、時間は待ってはくれないのでパパッと朝食を作りこの後の予定を杏寿郎さんと話す。
早急に必要になる物は、着替えと日用品、そして食材。
杏寿郎さんは大食らいなのだ。今はある程度抑えてくれているみたいだけれど絶対足りてない。私にはわかる。
幸か不幸か、お金だけはたんまりあるのだ。
いっぱいお食べ……。
『うーん、ここに慣れてもらう為にも電車でショッピングモールに行きましょう。そこでまず、杏寿郎さんの服と日用品を一式揃えます』
「うむ、この世界の事は俺にはわからないからな!Aに任せよう!」
『昼食は外で食べましょうね、美味しい物がいっぱいあるので』
「それは楽しみだな!」
朝食をテーブルに並べて二人で手を合わせる。
やはり一緒に食べてくれる人がいると、作る方も気合いが入るもので。
「Aの作る物は何でもうまい!」
『ありがとうございます』
「うまい!!」
『ふふ、嬉しいです』
杏寿郎さんが美味しいと食べてくれるのはとても嬉しい。
けれど、やっぱり声が大きいな??
本格的に大学を辞めて、祖父母の遺してくれた家に引っ越す方向で考えた方が良さそうだね??
.
522人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
chiaki0708(プロフ) - ムフフが止まりませんでした (2021年12月6日 14時) (レス) @page49 id: 26a665cc7a (このIDを非表示/違反報告)
にじ(プロフ) - misakimiさん» misakimiさん、コメントありがとうございます!好きな設定だと言って貰えて嬉しいです!雰囲気上手だと言って貰えて嬉しい限りです…更新は遅めですがこれからも頑張りますね! (2021年8月11日 12時) (レス) id: 7dcf5a18d1 (このIDを非表示/違反報告)
misakimi(プロフ) - この設定、素敵です!彼らの醸し出す雰囲気上手ですね。このお話に出会えて良かった! (2021年6月27日 21時) (レス) id: ca18a121f6 (このIDを非表示/違反報告)
にじ(プロフ) - もしゃこうさん» 最高だなんて嬉しいです!私も書いていて楽しいので更新頑張ります!!ふふふ、ニヤニヤして貰えたのなら作者冥利に尽きますね!! (2021年2月9日 0時) (レス) id: 7fde5a79e3 (このIDを非表示/違反報告)
もしゃこう(プロフ) - めっちゃこのお話最高です!続きが気になります!そして自分はこれを読みながら1人部屋でニヤニヤしてますw (2021年2月8日 15時) (レス) id: eecce6b130 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:にじ | 作成日時:2021年1月18日 21時