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第84話【 王都中央騎士団 】 ページ7

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後から追って来たグレンも加わり、(ドラゴン)住処(すみか)として使われている宿舎へと足を向ける。

しかし、あの巨大な(ドラゴン)を何体も一箇所で飼う事は難しいだろう。飼う、と言う表現が適切であるか定かではないが。



『 秩序の騎士団に所属している団員達は(ドラゴン)と契約している人達ばかりなんですか? 』

「 あぁ、そうだな。皆、(ドラゴン)との契約は済ませている。」



ロイス(いわ)く、秩序の騎士団は王都最大規模を誇る騎士団でその団員数は数万。王都を守護すると言う役割がある以上、当然と言えるだろう。
そして、秩序の騎士団の中でもロイスやフレア、グレンが所属する部隊は王都中央騎士団と呼ばれ、より才能が優れた猛者(もさ)が集められ中枢(ちゅうすう)機関として活躍している。

王都中央騎士団に所属した騎士達は、秩序の騎士団の中でも更に危険と隣り合わせの依頼が舞い込む為、待遇は言わずもがな。
団員達は全員が(ドラゴン)と契約を結んでおり、騎士団長、副団長、攻撃隊長、参謀の4名は王宮敷地内に自身が契約した(ドラゴン)を同伴可と言う特典も付いている。

いざと言う時、例えば敵国からの侵略・奇襲があった際に適切な処理・迎撃が成せる様にと言う対策だ。



『 そうなんですか…じゃあ、今ここには4頭の(ドラゴン)が居るって事ですね。』

「 あぁ、俺とフレアにグレン。そして、レイランが契約した4頭だな。」

「 レイランならもう少ししたら戻って来ると思うわよ〜。」



前を歩くロイスとフレアの背中を追いながら、隣に並ぶグレンへと視線だけを向ける。
先程から一言も発しないグレン。もしや、怒っているのか?と不安になったのだ。

横顔を盗み見しただけではグレンの機嫌までは読み取れない。何か話題を振るべきかと頭を悩ませるAに低い声が問い掛けた。



「 A、お前が黒き(ドラゴン)と契約していると言うのは本当なのか? 」

『 えっ、あ…はい。本当です。』

「 ほう。その歳で(ドラゴン)と契約を交わすとは見所があるな。団長と副団長が目を掛けるのも分かる。」

『 えと…ありがとうございます? 』

「 …だが、俺は自分の目で見たものしか信じん。悪いが認めた訳ではない。」

『 …グレンさんって素直ですね。』

「 …ガハハハ!よく言われる!」



グレンは、心底楽しそうに豪快な笑い声を上げた。




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設定タグ:オリジナル , 男主 , ファンタジー   
作品ジャンル:ファンタジー, オリジナル作品
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ぱるむ(プロフ) - 続きを!!!!!! めっちゃ好きです!! (2021年6月29日 22時) (レス) id: fc15dafcd2 (このIDを非表示/違反報告)
白羅(プロフ) - 初めまして、楽しんで読ませていただいています。このシリーズの1作目が投稿された時からお気に入りで何度も読み返しています。完結状態ですがアイディアが浮かび次第更新して頂けたら嬉しいです。気長に待ってます。 (2021年1月30日 17時) (レス) id: dff74dac63 (このIDを非表示/違反報告)
真昼の空 - オリジナルだけどキャラ設定とかも凝っていてすごいです!!これからも更新楽しみにしてます!頑張ってください!! (2020年10月14日 14時) (レス) id: 8540b78713 (このIDを非表示/違反報告)
ケロロ - 何度読み返しても面白いです!更新楽しみに待ってます! (2020年9月30日 3時) (レス) id: e9685f451b (このIDを非表示/違反報告)
アイス - このあとの展開がめちゃくちゃ気になります! 更新を楽しみに待ってます! (2020年5月29日 18時) (レス) id: 1301bbdf34 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:にじ | 作成日時:2018年3月2日 0時

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