episode.55 ページ6
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マルコさんの背中に乗って揺られる事、数分。
マルコさんが安全飛行を行ってくれているから、空を飛ぶ事にもだいぶ慣れた。
周囲を見回す余裕も出て来た私は身を乗り出し海を一望する。
『 わぁ…綺麗 』
「 もう少しスピード上げても良いかよい 」
『 はい！ 』
ぐんぐんと通り過ぎて行く景色は一面が青なのに、とても色とりどりに見えて。
影も見えない程、遠くに進んでいたモビー・ディック号は既に目視出来る距離にまで近付いていた。
そう言えば、シャンクスさんにもベックマンさんにも赤髪海賊団の皆さんにもお別れの言葉も感謝の言葉も伝えられていない。
『 …マルコさん、シャンクスさん達にお礼もお別れも言えてないです 』
「 …それは、悪かった 」
『 後で、電伝虫貸して下さいね？ 』
「 ……わかったよい 」
渋々ながら頷いてくれたマルコさん。
それから暫くしてマルコさんの飛ぶスピードが落ち始めた事に気が付く。
そろそろ到着するようだ。
『 そろそろですか？ 』
「 あァ、掴まってろよい」
ゆっくりと降下を始めたマルコさんは、甲板の上空で人の姿へと戻る。
まあ、お気付きだろうが。私はその変化に対応できる程、運動神経が良い訳でも反射神経が優れている訳でもない。
『 落ち、っ！ 』
「 っと…本当に、普通の女だねい 」
『 ありがとうございます…って、普通の女以外に何があるんですか…… 』
私を抱き抱えて甲板へ降下を始めるマルコさん。
当然、甲板には白ひげ海賊団の皆さんが勢揃い。
その中でもエースの表情が面白い。普通に驚き過ぎだし…あれ、マルコさん私を連れて来るって言ってなかったのかな？
エースだけじゃなくて他の人達も驚いてない？
『 マルコさん、何て言って出てきたんですか？ 』
「 ……野暮用？ 」
『 野暮用ですか 』
「 …オヤジにはちゃんと話したよい 」
私が追求すれば少しだけ拗ねたような表情を見せるマルコさん。それが何だか可愛く見えて頬をつつく。
やめろ、とお返しに頬を引っ張られたのでやめました。
甲板へ降りると真っ先に駆け寄ってきたのはもちろんエースで。もう、飛び付かんばかりの勢いで抱き着いてきた。
うん、私ってば普通の女だからね。その勢いで来られたら受け止められないよ、エース。
『 きゃあ？！ 』
「 Aー！来てくれたんだな！ 」
『 あはは！エース、重いよー！ 』
尻餅をつく私に抱き着くエース。
一言いい？可愛い。
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レモン - 続編ないんですか？！すっごくこの作品好きなのに！4年もたってますが、更新期待してますっ！ (1月6日 12時) (
レス) @page50 id: 97f09e59d6 (このIDを非表示/違反報告)
夜 - マジで面白いです！続きお願いします！ (12月21日 15時) (レス) @page50 id: 3de4771c26 (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - 長らく更新されてないようですがぜひ更新再開していただけると嬉しいです、、文才が天才すぎます、、もっと麦わらの一味と絡ませてほしいです、、完結までついていかせてください、、 (2023年2月12日 14時) (レス) id: 5c55cc0d78 (このIDを非表示/違反報告)
キエラ(プロフ) - 今日この小説見つけてめちゃくちゃファンになりました！！続編お待ちしております... (2022年12月3日 13時) (レス) @page50 id: cdb417a741 (このIDを非表示/違反報告)
員脚 - ぞ、続編が、無い、、、、だと、、、、！！好みドストライクで続きが楽しみなんです！！初コメ失礼しました (2022年8月31日 11時) (レス) @page50 id: a61a8e014c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にじ
| 作成日時：2018年4月18日 22時
