【銀魂】貴方色を広げて【土方十四郎】

二十一描き ページ8

ASide〜


時間より十分前に河原に着く。


前は神楽ちゃんの方が早かったからだ。


1分も待たない内に、


「Aー！」


と元気よく此方に手を振りながら走ってくる神楽ちゃんの姿が見えた。


『こんにちは、神楽ちゃん』

「ごめんネ！待ったアルカ？」

『全然』


またそんな会話をしながら、二人で草叢に座る。


「今日は…新八の話をするアル！」

『お〜！』


新八くんか。それは気になる。


「新八はナ、眼鏡で童◯のツッコミアル。」


最初から毒舌のオンパレード。新八くんに内心手を合わせる。


というか万事屋さんでもこんな扱いされてたな、新八くん。


「それで、新八にはお妙っていう姐御がいるアル！新八には勿体ないくらいごっさ美人アルヨ！」


毒舌は止まらないが、新八くんのお姉さん、それは是非とも会ってみたい。


「でも、新八は万事屋の掃除やら何やらの家事はちゃんとこなしているアルし、ちゃ、ちゃんと鍛錬もしている、アル…」


褒める事は慣れていないのか、褒める時は少し声が小さくなっていた。


でも新八くん、偉いな。まだ若いだろうに。


「まあ私よりは弱いけどナ！」


相変わらずな毒舌。神楽ちゃんは上げて落とすタイプなのか。

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