【銀魂】貴方色に染めて【土方十四郎】

五枚 ページ6

ASide〜


取調べって…


質問するだけと言ってはいたが、脅されたりしないよね？


なんて不安を持ちながら部屋に入る。


「取り敢えず座れ。」

『はい』


そう言われ、言われた通りそこにあったパイプ椅子に座る。


取調べが始まった。


「まず…名前と素性を。」


『はい…
えと…(名字) A と言います。かぶき町で絵を描いています！』


まるで自己紹介のように元気になってしまったが、これでいいだろう。


「(名字) Aか… 聞いたことあるようなないようなってとこだな。
…それで、何であんな所にいたんだ？」


自分の名が土方さんの耳に入っていたかもしれないと思うと気が弾むが、今は質問に答えよう。


『風景画を描こうと思ってまして…興味本位で路地裏に入ったらああなった感じです。』


証拠と言ってはなんだが、手にしていたウォーターフォードのキャンパスを見せた。


「…そうか。
運が悪かったという事か？」

『…まあ、そうなるんでしょうか。』

「そうか。
…取調べはこれで終わりだ。」

『はい
…！』


取調べに気を取られて忘れていた。


一か八か、聞いてみよう。


『あの…土方さん！』

「なんだ？」

『貴方の事を
…描かせてくれませんか！？』

「…は？」


…やっぱり駄目だろうか。

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まだちょっとほんの少し続きます。

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