【銀魂】貴方色に染めて【土方十四郎】

十二描き ページ48

ASide〜


そうか、ここに居たのか。


『銀さん、さっきまで中にいませんでした？神楽ちゃんと新八くんは気づいていなかった様ですけど』

「まあな。
…ありがとな、Aちゃん。」

『いえいえ。たまには本音を聞くのもいいでしょう？』


今日聞いて思ったが、いつも酷い言われよう何だろう。


「そうだな。
…ってか、敬語外してくんね？」

『いいんですか？一応銀さんよりは歳下ですし…』

「…え。マジで？」

『…25ですが？』

「…ごめんなさい。」

『でも、いいなら外すよ』

「…さんきゅ」


そんな事を話していると、雨音が激しくなってきている事に気づいた。


『…早く帰らないと！』


さっき結野アナが雨強くなるって言ってたのに…ちょっとの間で忘れてた。


「結野アナ！？」

『！？』


急に声を大きくした銀さんに思わずビックリする。


というかなんで私が思ったこと分かったの。


「ちょっと口に出てたぞ。
ああ〜結野アナ出てるなら見たかったあああ！」


口といい表情といい、私が思った事が身体に出やすいのか…


そして、銀さんはとても結野アナが好きな事が分かった。


「…あ、A、家どこだ？
送ってく」


いつのまにか普通に名前呼びになっている事は気にしないでおこう。


『でも…仕事探しはしないんですか？』

「あ？んなもん最初からやる気ねェよ。それより、雨の一粒ついてなけりゃアイツら怪しむだろ？そのついでだ。」


…これが銀さんなんだな。


そんな事を思った。


『じゃあ、お願い』

「おう」


そう言って、万事屋を後にした。

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