【銀魂】貴方色に染めて【土方十四郎】

七描き ページ43

ASide〜


朝食を食べて、ぼんやりと窓の外を見る。


灰色の空が、泣いている。


私にはそんな風に見えた。


こんな天気だと憂鬱になってしまう。


暫くそんな風にして黄昏て居ると、湿った様な部屋に規則正しい割と大きな音が響いた。


電話だ。


神楽ちゃんかな？と思い出てみる。


『もしもし、(名字)Aです。』

《もしもし、A！今日、雨アルけど、万事屋に来れるアルカ？》


万事屋さんに直接出向く事が出来るのか。


どんな所か行ってみたかったから、丁度いい。


《嫌だったら、いいアルけd》
『行く！！』


つい、神楽ちゃんを遮って元気よく返事をしてしまった。


『あ！…ごめん、神楽ちゃん』

《大丈夫ヨ！そんなに来たかったアルカ？》

『まあ、ね。土方さんによく聞いていたから。』


まあ、あまりいい意味では無かったけど…


《あのマヨがアルカ！珍しい事もあるもんネ。》


あ、そういえば、万事屋の場所が分からない。


『ねえ神楽ちゃん、私、万事屋の場所がわからないんだけど…』

《ああ、そうだったアルナ！
じゃああの河原に2時半ぐらいでどうアルカ？》

『うん、いいよ。』

《おっしゃ！決まりアル！
…じゃあまた後でナ！》

『うん！』


互いに時間を確認して、電話を終えた。

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