二十七枚 ページ28
ASide〜
『話していただき、ありがとうございます。』
まずすべきは感謝だ。
土方さんとは知り合ってまだ二ヶ月ぐらいであるが、
そんな私に絵を描くという理由で辛い話や過去の話までしてくれたのだ。
「いや…自分から話したんだ、礼を言うのは俺の方だ。
…聞いてくれて、ありがとな。」
そう言った後、珍しい、優しい笑顔のを見せた、土方さん。
その目には、ミツバさんではなく、ちゃんと私が映っていて、思わずその笑顔にドキッとする。
後で土方さんのデッサンの目尻を少し緩めよう。
『いえ、とても深い色が見られたので、私は嬉しかったですし何より…
土方さんの事が知れてよかったです』
…思い切って言ったが流石にこれは引かれるかもしれない。
恐る恐る土方さんの顔色を伺う。
土方さんは何故か目を見開いて驚いていた。
そんな顔されても私が驚く。
『…？
土方さん…？』
「あ、ああ。何でもねェ。」
『そうですか？ならいいんですが…
あ、絵は次の週には描き上がりそうです。
もう、最後ですかね…』
自分で最後、と言っておいて悲しくなる。
まだ、これから土方さんはいろんな色を奏でるだろう。
それを描いていきたいのは山々だが、今は私が出せる限りの色で十分だろう。
＿＿＿もう土方さんに会うのは次が最後、か。
荒波の様に迫る悲しみをふりきる様に土方さんに目を向けると、さっきよりも驚いた顔をしていた。
そして、
「…そうか。」
と言った。
『では、私は帰って早速色つけに入りますね。』
そう言って、店を出た。
話している時間が長かったのか、外は少しいつもより暗かった。
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みきたつ(プロフ) - 大手裏剣。さん» ありがとうございます！ (2018年10月6日 8時) (
レス) id: ed1bfed38d (このIDを非表示/違反報告)
大手裏剣。(プロフ) - みきたつさん» 全然大丈夫ですよ〜暇人なので、私でよければ読ませていただきます。あ、全て読みました！これからも頑張って下さい。 (2018年10月6日 0時) (レス) id: aa54650363 (このIDを非表示/違反報告)
みきたつ(プロフ) - 大手裏剣。さん» 光栄なお言葉…本当にありがとうございます！また、参加してもいいですか！？ (2018年10月5日 23時) (レス) id: ed1bfed38d (このIDを非表示/違反報告)
大手裏剣。(プロフ) - 参加ありがとうございました。土方さんはいいですね…！描写もとても分かりやすいです！お節介かとは思いますが、sideとかは作者様の素晴らしい文章があるので表記しなくてもわかると思います…！まだ、全て読み終えてはいませんがボチボチ見ていきたい作品です！！ (2018年10月5日 23時) (レス) id: aa54650363 (このIDを非表示/違反報告)
みきたつ(プロフ) - iceblast5さん» そう言ってもらえて嬉しいです！ありがとうございます！ (2018年9月26日 4時) (レス) id: 20e9d3e08b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みきたつ | 作成日時：2018年9月17日 22時
