二十枚 ページ21
土方Side〜
焦って扉を開けたはいいが、俺は正直言って拍子抜けしてしまった。
相手は四、五人。前(名字)を助けた時と変わらない人数だった。
しかし、(名字)の首には刀が充てられている。
迂闊に手を出せない。
すると、何を血迷ったか、(名字)は刀に重心を置こうとしているのが目に映った。
俺は咄嗟にその刀を弾き、そこに居た全員の意識を奪った。
攘夷浪士共も急で驚いたのか、抵抗はなく、あっさりと倒れていった。
「おい山崎。今から至急◯◯に来い。十分以内に来なかったら切腹だ。」
〈はあああああ!?〉
「あ"?」
〈あぁぁわわ分かりました副長!今から向かいます!〉
攘夷浪士共は電話で山崎に任せ、俺は素早く(名字)の解放へと向かった。
・
・
ASide〜
刀に重心をかけた。
否、かけられなかった。
不意に刀の感触は無くなり、耳にカラン、と金属音が届いただけだった。
行き場の失った体重をかけた首は、ガクンと項垂れた。
すると、視界が急に光に包まれた。
まだ眩しさに慣れず、何度か瞬きを繰り返し、なんとか目を開ける。
目が慣れてきた頃、身体の不自由が無くなった。
視界にあったのは、土方さんの顔。
『…土方、さん?』
そう呼ぶと、身体全体に温もりが伝わった。
土方さんに抱きしめられていると気づいたのは、数秒後の事。
77人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「銀魂」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みきたつ(プロフ) - 大手裏剣。さん» ありがとうございます! (2018年10月6日 8時) (レス) id: ed1bfed38d (このIDを非表示/違反報告)
大手裏剣。(プロフ) - みきたつさん» 全然大丈夫ですよ〜暇人なので、私でよければ読ませていただきます。あ、全て読みました!これからも頑張って下さい。 (2018年10月6日 0時) (レス) id: aa54650363 (このIDを非表示/違反報告)
みきたつ(プロフ) - 大手裏剣。さん» 光栄なお言葉…本当にありがとうございます!また、参加してもいいですか!? (2018年10月5日 23時) (レス) id: ed1bfed38d (このIDを非表示/違反報告)
大手裏剣。(プロフ) - 参加ありがとうございました。土方さんはいいですね…!描写もとても分かりやすいです!お節介かとは思いますが、sideとかは作者様の素晴らしい文章があるので表記しなくてもわかると思います…!まだ、全て読み終えてはいませんがボチボチ見ていきたい作品です!! (2018年10月5日 23時) (レス) id: aa54650363 (このIDを非表示/違反報告)
みきたつ(プロフ) - iceblast5さん» そう言ってもらえて嬉しいです!ありがとうございます! (2018年9月26日 4時) (レス) id: 20e9d3e08b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:みきたつ | 作成日時:2018年9月17日 22時