【銀魂】貴方色に染めて【土方十四郎】

十八枚 ページ19

ASide〜


私は意識を取り戻したのだろうか。


身体が縛られている感覚がする。


目は目隠しされているのだろう、前は真っ暗だった。


目が覚めたのがバレないよう、身体を動かさない様にする。


不意に、話し声が聞こえてきた。


聞き耳をたてる。


「これであの鬼の副長の首が取れるぜ…」

「だが、本当に来るのか？」

「この女はアイツの女だろう。きっと騙されて助けに来るだろ」

「この前仲間が4人やられた恨み、晴らしてやる」


…このままじゃ、土方さんが危ない！


別に、土方さんの強さを知らない訳ではない。


＿＿＿でも。来ないで、土方さん。
・





・
土方Side〜


自分でも何故こんな必死になって走っているか、分からない。


面倒ごとはすべて切り捨ててきた。


でも、何故か(名字)の事は。


助けなければいけない気がした。


アイツ(ミツバ)と今状況が似ているのもあるのだろうか。


考えて走っている内に、場所についた。


そこにあったのは、古い家の様な建物。家の前には(名字)の物と思われる画材があった。


ご丁寧にこんな事までしやがって。


＿＿＿でも、間違いない。アイツは此処に居る。

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