【銀魂】貴方色に染めて【土方十四郎】

十二枚 ページ13

ASide〜



『坂田さん…？』

「って何でお前が此処にいんだ万事屋！
てか大串って言ってる時点でわかってるじゃねェか！俺土方！」


土方さんが声を荒げる。


そして、後から店に眼鏡を掛けた少年とチャイナ服を着た可愛い女の子が入って来た。


「あれ？土方さんも居たんですか。」

「さっさと奢れヨ銀ちゃん。」


坂田さんの子供なのだろうか。


「万事屋…お前奢れる程金ねェだろ」

「あ"！？今日はあるんですぅ！」

「依頼が合って、結構な額のお金を頂いたんですよ。」

「それで珍しく銀ちゃんが奢るって言ったアル。」

「珍しくって何！？銀さんでもそれくらいはしますぅ！」


私はただその言い合い(？)を側から見ていただけだが、土方さんは沖田さん同様、坂田さん達を何処かで信用しているのだろう。


本気で嫌がっている様には見えない。


「そういえばお前こそなんで此処にいんの？鬼の副長がサボリですか？コノヤロー」

「それは」
『私が土方さんの絵を描かせて貰っているからです』


土方さんは忙しい中、時間を割いて来てくれている。
私の所為であって、土方さんが悪く言われる理由はない。


「え…お姉さん、コイツの事描いてるの？」

「物好きアルナ〜」

「あ"！？んだと！？」

「ちょっとみなさんやめてくださいよ！」

「てか…お姉さんなんで俺の名前知ってんだ？」


…そういえば、名前を最初に言ったな。

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