＊【あほの坂田】あほの坂田さんがセクハラしてきます。＊

変態38 ページ41

私は…。


本当の本当に正直に言うと、



『…暮らし、た…い………』


「随分正直なんやね…？」



そう言って頭を撫でてくる。

正直、にはなったよ…。



『…子供扱いしてるの？』


「してないしてない〜！」



絶対してる。

そう思わせるようにさかたんはさっきとは違う笑い方をした。



『で、でもでも！両親が何ていうか！』


「テキトーな理由考えてごまかせばええやん。

友達が一緒に暮らしたいって言ってたから暮らすことになったーって正直に言ってもいいし。Aに任せるよ。」



そういうのが一番困るんだけどなぁ…。


『じゃあそう言っとく。』



私はお母さんに電話をして、一回家に帰った。

私でも不思議なくらい話はスイスイと進んでいって、お父さんもお母さんも受け入れてくれた。



「彼氏とかではないのよね？本当の本当に友達なのよね？」


『かっ、彼氏な訳ないじゃんっ…！』



私は一回深呼吸をして、またね、と言った。

だけど5メートル程歩くと馬鹿でかいような声で両親の泣き声が聞こえる。


一回戻るけど、大丈夫だから、でもまた戻ってきてね。だなんて言ってくれた。


やめてなんか私も涙出てくる。


涙腺が緩んだと思ったらさかたんからのLINEが来ていた。



“一緒に暮らすってことは体触り放題やね”


“訴えていいかな？？”



さかたんが相変わらずさかたんすぎて、出そうだった涙もすっかり引いてしまった。

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