冒険の書29 ページ31
「あ」
「…よう。まあそういう訳だ。
俺も旅に加えてもらうぜ？
マルチェロ団長殿に命令されたからじゃない。
院長は俺の親代わりだったんだ。
アイツ……ドルマゲスは絶対に許さない。
必ず仇を討つさ。それに…」
ククールは嫌気がさしたように背後の扉を見ながら言った。
「…こんな所。頼まれたっていたくないね。
追い出されてせいせいするさ。
それと、約束してたよな。色々世話になった礼は、
いずれ必ずするって」
「『は？』」
ゼシカとAは声を揃えて言う。
「ゼシカ、A。
これから俺は片時も離れず、君達を守るよ。
君達だけを守る騎士になる」
「はいはい。どうもありがとうございますー」
『気持ちは有り難いね』
どちらとも軽く受け流したが、この状況にはエイトとヤンガスは苦笑いして終わりだった。
「さぁ！行こうぜ！」
ククールとドニ側に出て、修道院を離れた。
するとトロデ王。
「ほほう。あのククールがわしの新しい家臣になったのか！」
「俺は暫くの間、旅に同行するだけで、化け物ジジイの家臣になった覚えはないぜ？」
「うむうむ。むさいヤンガスよりも見栄えが良い！
わしの威厳も増すじゃろな」
「聞けよ！おっさん！」
「ちょっと、あんた達何やってんのよ！
話に加わりなさい！」
エイト達は貰った地図を見て、この先の方針を話していた。
「ええと、こっちの大陸にゃあ、この修道院の他に
でかい街と小さいお城が一つずつありまさぁ」
ヤンガスが、地図にあるでかい街…パルミドと小さいお城…アスカンタ城を指しながら喋る。
「まだまだこの大陸は広い。
まだドルマゲスも何処かにいる筈だわ」
「とりあえず、この小さい城に行くのはどうだ？」
『あ、私もそれ思った。ちょうど通りかかるし、
何か分かるかもしれないんじゃないかな？』
「そうだね、じゃ…小さい城を目指そう！」
新たにククールを加えて、エイト達は道なりに進んで、アスカンタを目指した。
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水竜ルカ - メテオさん» 返信遅れました。コメントありがとうございます！頑張ります！！ (2021年4月29日 13時) (
レス) id: 6d7c17fb01 (このIDを非表示/違反報告)
メテオ - 更新頑張ってください！面白いです！！ (2021年4月20日 20時) (レス) id: 2801cd44d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：竜灸 | 作成日時：2021年4月2日 14時
