【最遊記】桃源郷の魔法使い〔壱〕 (ページ29)

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Cleaning beauty④ ページ29

悟浄「カードで一発勝負といこうぜ？四人の中で一番強いカード引いた奴の勝ちってこった」

悟空「っしゃ」

それぞれカードを引く

悟空「あ、やりィ！じゃーんKだせキング！俺の勝ち♡」

悟浄「ばァか。数字がデカけりゃいーってモンでもねーぞ。こっちゃAなのよ！」

悟空「何ィ！？」

三蔵「フン。甘いんだよ愚民ども」

そう言ってカードを見せる

悟浄「“スペード”のA！？くっそーそれがあったか！」

八戒「あのーあのちょっと。JOKERなんですけど僕」

みんな一瞬固まった

悟空「ヤダーッ！やっぱ俺ベッドがいいーっ！」

ベッドにダイブする

悟浄「あッてめ！ガキかおめーはッ！」

三蔵「大体カードで勝負すんのが間違いなんだよ！八戒が勝つの目に見えてンだろうが！」

八戒「えー僕のせいじゃあないですよぉ」

悟空「いででっ」

悟浄「誰だよJOKER入れた奴ぁ！？」

ベッドの上で乱闘？が行われていると、扉が開かれた

旬麗「遅くなってごめんなさい。皆さんの服、全部乾きましたから…」

が、目の前の光景を見て、持ってきた服を落とす

旬麗「あ、あのっ！スミマセン！ここに置いておきますねっ。わ、私、何も見てませんから！…ごゆっくりどうぞ！」

勢いよく扉をしめて出て行った

悟浄「オイッ！何か今すっげぇ誤解されてねェか？」

悟空「え？何？」

「なんで？」

三蔵「…あーもーイイよ。死ねお前ら＃」

八戒「あ、じゃあ僕はベッドで♡A、おいで」

「？うん」

八戒「おやすみなサーイ」

「おやすみ〜」

まだ騒いでる三人は放っておいて、私達は目を閉じた

翌朝

半「ちょっと！起きとくれよアンタ達！起きろー！」

布団を無理やり剥がす

「ん…」

悟空「…何だよオバチャン。まだ6時じゃん」

半「それどころじゃないんだよ。旬麗知らないかい？」

そこで一気に目が覚めた

悟浄「旬麗がどうかしたのか？」

半「どこにもいないんだよ！村のウワサ話を聞いちまったみたいで…」

三蔵「ウワサ？」

半「ああ。昨晩西の森に現れて人間を襲った妖怪が、兹燕によく似ていたって…」

「まさか旬麗さん、一人でそこへ…？」

急いで準備をしてジープに乗り込む

悟空「───もうちょいスピード出ねぇの！？」

八戒「これでも最速なんですけどねェ」

三蔵「村人のウワサ通り、その妖怪が兹燕だとしたなら尚更、旬麗と会わせるわけにはいかんな」

悟空「何考えてンだよ旬麗は！？」

悟浄「なァんも考えちゃねーだろよ。愛しい男のこと以外はな」