【最遊記】桃源郷の魔法使い〔壱〕 (ページ2)

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Go to the West② ページ2

悟空「如意棒ッ！うらぁぁあ！」

三蔵「遅いな」

ガッ

二人倒すも、続々と妖怪が集まって来て囲まれてしまった

悟空「ま…まさか、こいつら全部…！？」

三蔵「牛魔王に寝返った妖怪どもだ」

油断したな…

妖怪「人間だ！」
妖怪「喰え」
妖怪「喰ってしまえ！」

悟空「うげ…目がイッちゃってる…」

が、次の瞬間、二人の妖怪が切り刻まれた

悟浄「…やっと見えてきたぜ」

声のした方を見上げると、例の三人が立っていた

悟浄「この世界に何が起こってンのかも、“何故俺達でなきゃダメなのか”もな」

悟空「悟浄！八戒！A！」

悟浄「よっ！生臭坊主にバカ猿っ」

八戒「お久し振りです♡」

Aはニコニコと手を振って、三人でこちらへ降りてきた

悟空「バカ猿って呼ぶなよ、このエ〇河童！＃」

悟浄「じゃ、チビ猿か？ああ！？＃」

八戒「あははは。まあまあ」

「相変わらず二人は仲良いね〜」

悟空・悟浄「「良くねーよ！」」

騒がしさに頭を抱える

三蔵「…何故ここが判った？」

「悪質な妖気を大量に感じたの」

八戒「どうやら、今この桃源郷で自我を保っている妖怪は、僕と悟浄と悟空だけのようですね…」

妖怪「ふい打ちィ！」

悟浄「ぶゎーか。二億年早ェよ」

妖怪「がっ…」

それをきっかけに、再び戦闘へ切り替わった

妖怪「弱そうな奴から狙え！ちょっとセコイけど」

八戒は白竜を危ないからと離し、Aの前に立つと気孔を放った

妖怪「うぎゃああ！」

八戒「いやあ見よう見マネで出るもんですねー、波動拳」

悟空「出ねーよ、フツー」

「そう？私も出来るかな？」

八戒「Aはやらなくていいからね」

にっこり頭を撫でられ、コテンと首を傾げるA

悟浄「あー、今日も可愛いわ」

悟空「癒されるよなー」

三蔵「はぁ…」

妖怪「…あのカフスや金環は…妖力制御装置！貴様ら三人は妖怪だな？」

悟空、悟浄、八戒が振り向く

妖怪「何故…何故我々に背くのだ！？」

悟空「教えてあげよーか？生きてたらなッ♡」

その後、三人であっという間に倒してしまった

─────

三蔵「三仏神様、ひとつだけお聞きしたいことがございます。何故妖怪である三人と少女を御任命なされたのですか？」

三仏神「彼らは確かに妖怪だ…しかし“人間でもある”。だから負(マイナス)の波動を受けずにいられるのだ。彼ら三人だけが…それは三蔵、全てを見てきたそなたの能く知る処だろう。猪Aは“護るため”に傍に置いてもらいたい」