奴_隷 160 ページ30
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晋助に乗る、って…?
高「…この船で、俺と行くって事だ」
A「…!」
高「…ちと、調子に乗りすぎたが
最初っからそのつもりでてめぇをここに呼んだ」
A「…晋助…」
高「…最も、てめぇは
それ以前の問題みたいだがな」
A「…っ」
晋助はそう言いながら
私の首輪を指で弄んだ。
…山崎さん達の事、なんで分かるんだろう。
高「何で分かるんだ、って思ったろ
…分かるぜ。…昔から、見てたからな。」
A「…っ!」
い、言い方真似された…。
高「…で?てめぇは誰を選ぶんだ」
A「…それは…。…晋助なら、誰を選ぶ?」
晋助はいつもの艶めかしい笑みを
顔に浮かべながら言った。
高「…んなもん1番嫌いな奴に決まってんだろ?」
A「…え、なんで?」
高「…まァ、そのうちわかんだろ。
…それか分かるまで待てねぇっつーなら」
A「…!」
晋助は私の頬に触れると
傷付き黒澄んだ左目と
暗くとも確かに光を宿す綺麗な右目
確かに2つの目で私を視ながら
昔の私の大好きな優しい笑みで彼は言った。
高「…いっそ全部忘れて俺に堕ちてみるか」
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作者名:由麻 x他1人 | 作成日時:2016年4月10日 14時