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奴_隷 158 ページ28

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眼前の晋助の顔にドキリとして
一瞬、動きが止まる。
…っていうか、動かない。

その目を見た途端、身体が、動かなくなった。

目が、離せなくなった。

晋助の唇はすぐに離れ
艶めかしい笑みを浮かべていた。

そんな笑みは、昔の晋助からは想像出来なくて


あぁ、変わったな、なんて思っていた。


けれどそんな晋助にさえ



A「…っ」



一瞬、かっこいいと思ってしまった。



晋「俺ァ好きだぜ?今も昔も」


A「…!」



…好き…?

…今も、…昔も…?



晋「Aよォ…もっと仲良くやろうぜ」


A「ひっ…あっ…!?」



また、背中にチクッとした感覚が走る。

肌に触れられる度、ゾクゾクして
力が、入らなくなる。



高「随分とバテるのが早ェじゃねぇか」


A「や…ぁ…」


高「これだけで腰も立たなくなっちまったか?」


A「…っ」


高「…まだこれからだろうがよ」



それからずっと、耐えること無く
晋助は私の肌を唇で赤く染めた。

力が、入らなくなった私は
抵抗する術もなくされるがままで



A「…っ…はぁ…っ」


高「クク…随分と可愛くなっちまったじゃねーか」



全て終わる頃には完成に骨抜き状態だった。

晋助は満足したようにベッドから退くと
冷蔵庫を漁り出す。…あぁ
よく見るとここ晋助の部屋か…



高「起きろ…っつっても力はいらねーか」


A「…ぁ…」



晋助は私の手を掴むと
引っ張り起き上がらせてくれた。

ふと、昔の記憶を思い出す。


転びそうになった私を助けてくれた晋助


あの時と随分変わったなんて思ってたけど

晋助の優しい所も力強い腕も


昔も、今も、何も変わってなかった。



A「…ヤクルコ」



冷蔵庫を漁っていたのは
ヤクルコを出していたからなんだ



高「…やるよ」


A「…ありがと」



今でもヤクルコ飲んでるんだ、なんて。


昔と変わらない晋助の姿に



心臓がドキドキとうるさく高鳴った。

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作者名:由麻 x他1人 | 作成日時:2016年4月10日 14時

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