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45話「おいベニマル」 ページ47

町に着くと、リムルがミリムに約束を言うが、好奇心旺盛なミリムはあちこち走り回った上にガビルをぶっ飛ばした。


『なんか先が思いやられる気がするんだけど』

「おう、気のせいじゃねえと思うぞ」

一筋に破壊された歩道を横目に溜息をついた。



その後、リムルがミリムに約束を再確認させてから壇上で彼女の紹介をする。


「ミリム・ナーヴァだ!今日からここに住むことになった!!よろしくな!!!」

「!?」


『胃が痛い…』

「夕飯奢ってやるから元気出せって…世話係になりそうだけどなお前…」

『…おいやめろ』

哀れみの目でベニマルが慰めてくる。


今日も、この世界は物語通りに進んでいった。


◇◇◇


「うまーっ!?この"かれー"とやらはめちゃめちゃ美味いのだ!?」

ミリム含む皆で食卓を囲う。私はシオンとベニマルの間に座る。



確かに美味いカレーだ。だが上手く喉を通らない

どうしてかなあ。


どうしてだろうなぁ……


「おかわり!!」

……どうしてだろうなあ!?



悩みの種はおかわりをせがむ。好き嫌いが無くて
よろしい。それに比べて侍大将(こいつ)は……



『ベニマル。好き嫌いしないの』


その言葉にそれまでバレてないと思っていたのだろう。実に自然な流れで自分のニンジンを私の皿に入れていたベニマルは肩を縦に揺らす。


「ち、違う!これは決して好き嫌いなどではない!!Aにはもっと栄養が必要だと思っただけだ!」


ほう。言い訳をするか


『ふうん?ソウエイはどう思う?』

「いや。昔からこいつはニンジンが大嫌いだからな、全体的に嘘だ」


「ソウエイてめえ!!!?」

『そう、じゃあ我が主(リムル)の前で克服出来るチャンスじゃない。ね?ベニマル』


演技がかった言い方をしながらスプーンでニンジンをすくってベニマルの前に爽やかな笑顔で突き出す






日頃の恨みを晴らさせて貰おう。ベニマル。


覚悟しろ。

46話「囁く」→←44話「認めない」



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怠慢のにぼし(プロフ) - 100人突破しました!!皆様お気に入り登録ありがとうございます!! (2020年3月13日 12時) (レス) id: 2524957e30 (このIDを非表示/違反報告)
怠慢のにぼし(プロフ) - いえいえ!!!!進行上少しだけになるかもしれませんが気長にお待ちください!!! (2020年1月12日 18時) (レス) id: 2524957e30 (このIDを非表示/違反報告)
黒い翼の堕天使(プロフ) - マジですか!?ありがとうございます!! (2020年1月12日 18時) (レス) id: 87644745f4 (このIDを非表示/違反報告)
怠慢のにぼし(プロフ) - 本当にごめんなさい!!!!!!機会があれば百合をぶち込みます!!!!! (2020年1月12日 18時) (レス) id: 2524957e30 (このIDを非表示/違反報告)
黒い翼の堕天使(プロフ) - 好きです!!! (2020年1月12日 18時) (レス) id: 87644745f4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:怠慢のにぼし | 作成日時:2020年1月4日 22時

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