42話「その刃に何を刻む」 ページ44
《
普段は無機質な大賢者の声に、少し悲しそうな感情が混ざってるように聞こえた。
(ううん、大賢者はよくやってくれたから。
___もう今は休んでて)
《……了。》
大賢者を励まして、少し怠さを覚えながらベニマルと目を合わせる。
すると彼は満面の笑みで、
「お前の戦闘技術は凄い。だがまだ経験が足りない
……リムル様を守れるように修練するんだぞ?」
なんて、手を伸ばしながら言葉を投げかけてくる。
惚れさせる気か。イケメンめ
『……わかった。』
素直にベニマルの手を握って立ち上がる。
「どうだ?うちの侍大将は強いだろ?」
リムルが満足そうに言ってきた。
『ふふ、これはなかなか勝てそうにないかな』
私はあまりの完敗に、ふと苦笑いが溢れてしまう
彼の言うように、大賢者と2人で強くなれるように、これから修練を重ねるべきだろう。
師匠なる者の予想はついているので、この先の未来が安易に想像できて力が抜けてしまいそうだ。
『……この国の守護者にはそう簡単にはなれないみたいね?』
手の中に眠る、折れた剣を見ながらそう呟いた
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怠慢のにぼし(プロフ) - 100人突破しました!!皆様お気に入り登録ありがとうございます!! (2020年3月13日 12時) (レス) id: 2524957e30 (このIDを非表示/違反報告)
怠慢のにぼし(プロフ) - いえいえ!!!!進行上少しだけになるかもしれませんが気長にお待ちください!!! (2020年1月12日 18時) (レス) id: 2524957e30 (このIDを非表示/違反報告)
黒い翼の堕天使(プロフ) - マジですか!?ありがとうございます!! (2020年1月12日 18時) (レス) id: 87644745f4 (このIDを非表示/違反報告)
怠慢のにぼし(プロフ) - 本当にごめんなさい!!!!!!機会があれば百合をぶち込みます!!!!! (2020年1月12日 18時) (レス) id: 2524957e30 (このIDを非表示/違反報告)
黒い翼の堕天使(プロフ) - 好きです!!! (2020年1月12日 18時) (レス) id: 87644745f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:怠慢のにぼし | 作成日時:2020年1月4日 22時