ひっそりと暮らす筈だったのだが。【転生したらスライムだった件】

38話｢余計｣ ページ40

会議室にベニマルを初めとする幹部達が集う



その者たちの視線の焦点にいるリムル……と私


｢みんな、俺がいない間この国を指揮してくれて助かった。ありがとう。｣

｢いえいえ、とんでもないです。普段のリムル様のご活躍に比べればこのようなことなど、造作もございません。｣


と、リムルの労いに幹部達は謙遜する。


｢みんなも既知の事だろうが新しい者が俺たちの
仲間になった。A、挨拶してくれ｣


それまでリムルに集中していた多数の視線が一気にこちらに向けられる。


リムルの後ろに控えていた私は一歩前に出て


『改めて、初めまして。Aと言います。
どうぞよろしくお願いします……』


と、簡略的に挨拶をする。あまり長く話すと噛みそうで怖い。


｢ということで、みんな仲良くしてやってくれ！｣


リムルのフォローに彼らは笑顔で頷いてくれる。

……中には少々目が怖い方々もいるが。



ひいぃ…ここでやっていけるだろうか。

明日には消し炭になっているかもしれない…
言動には細心の注意を払うよう心掛ける。


1部の過激派によって消し炭にはなりたくない。


とりあえず、できるだけ目立たないように端っこで執務をするようにしよう。


このまま解散してくれれば逃げれ…………



｢今後のために、Aの実力を知っていたほうがいいだろう！ゴブタが手合わせしてくれ！｣






どうして。

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