31話「スライムが想う」 ページ33
-リムルside-
夜更け。障子の隙間から差し込む月が、
畳に青白い線を引いていた
寝ようにも、俺はスライムだから寝る必要はないのだ。「ではリムル様が寝れるまでお供しますとも!」と張り切っていたシオン達は既に意識を手放していた
こんな夜にはどっかで晩酌が妥当だろう。
そうだ、あそこなら静かに酒が飲める。
ふと最適な場所が思い浮かんで、部屋を出てから庭へと足を運ぶ。
(おや、既に先客が。)
誰もいないと思っていた庭には、1人ベンチに座って月を眺める少女がいた。
(あの横顔にあの髪色は……Aか?)
目線の先の少女、Aはブロンドの、月明かりに照らされて
銀青色の光に照らされる彼女は、温泉のときのように辛辣な彼女と同一人物だとは到底思えないほど儚く、少し見惚れてしまいそうなくらい幻想的な雰囲気を感じる。
彼女は話さなければ、かなりの美人なのになぁ…。
なんて事を思いながら、それでいて何故か話しかけられずに少しの間眺めていた。
暫く経っても彼女は動かない。
ただただ月を眺めている。
____休憩所で一瞬だけ見せた泣きそうな表情。
その場では気の所為かとも思ったが、今の姿を見たらそうではないかもしれない。
「…会ったばかりなのに、何でこんなに気にしてんだ?いい歳して一目惚れか?」
小さな声で自分に呆れながら苦笑する。
一体彼女は何を抱えているのだろう。
なぁ、君はどうしてそんな顔をするの?
なんて、聞けたら彼女は答えてくれるだろうか。
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怠慢のにぼし(プロフ) - 100人突破しました!!皆様お気に入り登録ありがとうございます!! (2020年3月13日 12時) (レス) id: 2524957e30 (このIDを非表示/違反報告)
怠慢のにぼし(プロフ) - いえいえ!!!!進行上少しだけになるかもしれませんが気長にお待ちください!!! (2020年1月12日 18時) (レス) id: 2524957e30 (このIDを非表示/違反報告)
黒い翼の堕天使(プロフ) - マジですか!?ありがとうございます!! (2020年1月12日 18時) (レス) id: 87644745f4 (このIDを非表示/違反報告)
怠慢のにぼし(プロフ) - 本当にごめんなさい!!!!!!機会があれば百合をぶち込みます!!!!! (2020年1月12日 18時) (レス) id: 2524957e30 (このIDを非表示/違反報告)
黒い翼の堕天使(プロフ) - 好きです!!! (2020年1月12日 18時) (レス) id: 87644745f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:怠慢のにぼし | 作成日時:2020年1月4日 22時